ナガバハエドクソウ

目下、近隣の雑木林で、一本の花穂に小さな唇形の花を散りばめる少し地味目だけど風情のある植物に出会う事ができる。

名前は、ナガバハエドクソウだと思う。似た種に、ハエドクソウもあるが、花の形状に微妙に違いがあるのと、ハエドクソウは、もっと茎の上の方まで葉が生えているとのことである。

実際のところ、ハエドクソウもこの目で確認出来れば、自分なりに色々な違いを言及できるのだが……

ところで、ハエドクソウを漢字で書くと、蠅毒草であり、昔は、この植物の根を煮詰めた汁でハエトリ紙を作っていたとの事である。

イヌゴマ

最近、近隣で、この植物を見かけて写真に撮った。

初めて見るというわけではないが、花期の写真が撮りたかったので、ちょうど良かった。

さて、名前を調べた所、イヌゴマだと思われる。湿地帯に生えるとの事だったが、確かに、この植物が生えていた場所は、水田周りの用水路脇だった気がする。

ただ、どこの水田周りでも見かけるかというと、そうでもない気がする。

近年は、少なくなってきたのか、都道府県が独自に定めるレッドデータで、関西地方以西の都道府県において、奈良県と岡山県が、準絶滅危惧種に指定……山口県、高知県、福岡県、宮崎県が、絶滅危惧Ⅰ類に指定している。

ビロードモウズイカ

最近、近隣で見かけて、その見慣れない異様な姿に圧倒された植物である。

なんとなくフカフカの触感が予想出来て、実際に触ってみたところ、予想通りというか予想以上だった。

度肝を抜かれたのは大きさであり、直径で50センチぐらいあった。おそらく、もっと小さい苗なら、これまでも無意識の中で目にして来ていたのだろうが、この大きさなので、「何だろう。この植物?」と気になった次第である。

調べたところ、明治初期に観賞用に持ち込まれたヨーロッパ原産のビロードモウズイカという2年草と知った。

これからの季節に太い茎を高さ2メートルぐらいまで伸ばして黄色い花を沢山咲かせるようである。この場所には、昨年も何回か訪れているが、巨大な植物が黄色い花穂を立てている姿は記憶にはない。

夏場にどんな花姿に育つのか、今から楽しみである。(除草剤をかけられたり、草刈りがされないと良いのだが……)