この樹木は、近隣でよく目に出来る落葉低木だが、過去の自分の投稿を確認したら、未投稿である事を知ったので、投稿してみようと思う。
名前は、ムラサキシキブ(紫式部)。
間違いそうな近似種には、コムラサキやヤブムラサキがあるが、コムラサキは、明らかに実の付き方が違う。ヤブムラサキの方は、正直しっかりと確認しているわけではないが、おそらく、上の写真の個体は、ムラサキシキブだと思う。そもそも、それらを、まとめて全て、ムラサキシキブと認識している人達も多いのではないだろうか。
私は、今のところ、この樹木に深い思い入れはないが、今の時期のこの実付きの枝を混ぜた生け花や、一輪挿しに挿されたこの実付きの枝を、何処か訪れた場所で思いがけず見たとしたら、四季を楽しむ余裕のある心に、ひっそりと心打たれる事になるに違いないとは感じる。
そんなムラサキシキブの生息分布であるが、学名にJaponicaと入っているが、日本、朝鮮半島、台湾辺りに濃く拡がっている落葉低木である。そして、世界中に疎に散らばっているが、おそらく、日本含む極東から持ち出されたものが野生化し始めているものと思われる。