最近、近隣で写真に撮っていた蛾である。
大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。
種名は、フトジマナミシャク。過去の投稿を調べたら、3年前の7月に投稿済みの種であった。
幼虫の食草は、ブナ科に始まり、セリ科やアブラナ科やキク科と多岐に渡るようである。
出現は、6月-7月と9月-12月と年に2回のようである。すると、この4月の頭に現れた個体が、冬を越冬した個体なのか、早めに蛹から羽化してしまった個体なのか、ちょっと私には分からない。
この蛾の生息分布の方は、国内は、北海道から沖縄本島辺りまで。海外の生息分布は、朝鮮半島や台湾(台湾からの報告は沢山上がっているようである)……中国南西部。他にも、かなり離れたインド南部やアフリカ南島端の辺りといった思いがけないような場所からの報告も上がっているようである。ただ、いつから蛾が居たのか分からないが、遠い昔はインドもアフリカもギュッとくっ付いていた事を考えると、決して無茶な拡がりとも思えない。