ベニスジヒメシャクの一種 PT1 Timandra属

本日、昼休憩中に見かけて、写真に撮った。

ベニスジヒメシャクの一種であるのは一目で分かるが、5月に月が変わる前後、直近では先週金曜日に見かけていたベニスジヒメシャクの一種とは、今回のベニスジヒメシャクは、明らかに別種の気がする。

今回のベニスジヒメシャクは、以下である。

大きさは、開帳で30ミリぐらいだったと思う。

先ず、最近少し前に出会っていたベニスジヒメシャクのタイプ(一種)と違うところは、外横線がグニャグニャして見える点である。この蛾を見かけた場所からそう遠くない場所で少し前まで見かけていたベニスジヒメシャクの一種の方は、その線が、かなり直線的なのが特徴である。

また、少し前に見ていたベニスジヒメシャクの一種の方は、外縁の縁が彩られていた。また、触角も櫛髭状である個体にしか出会わなかった。上の写真の個体は見え辛いが、糸状の触角に見える気がする。

今回、敢えて外見上の差異から種を特定しようとしないで、ベニスジヒメシャクの一種として投稿している理由は、このベニスジヒメシャク達を外見上の見かけだけで判断するのは危険な気がして来たからである。

それらの外見上の特徴を参考にしながら、出現時期や生息環境等を加味しながら、慎重に検討して行った方が、説得力があるように思えてきた。

という視点では、少し前までによく見ていたベニスジヒメシャクの一タイプ(一種)は、明るい環境にいるイメージがある。おそらく、幼虫の食草は、スイバなんかだろうと推察する。

一方、上の写真の個体は、木が覆い繁る茂みの縁にいた。スイバなんかありそうもない他の雑木林でも、ベニスジヒメシャクの一種には出くわす事がある。

こうした様々な自然条件を加味しながら、今後は、これらのベニスジヒメシャク達に、のんびりで良いので、自分なりの考察を与えて行ければと考えている。

なんとなくだけど、サイズや外見的雰囲気から、上の写真の個体が、ネット上でフトスジベニヒメシャクやウスベニスジヒメシャクと紹介されているベニスジヒメシャクのタイプ達に近い気はして来ている。それら、2種の幼虫の食草は、タデ科のミズヒキ、イヌタデ、ミゾソバと書かれている記事が多かったが、私が、上の写真のようなタイプのベニスジヒメシャクが居そうな場所としてイメージしている環境には、確かにミズヒキ、ハナタデは確実に生えていそうな気がする。

ヒメマダラエダシャク 成虫 Abraxas niphonibia Wehrli, 1935

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

一瞬、我家の庭の定番のユウマダラエダシャクと思いそうだったが、心持ちユウマダラエダシャクより小さく見えた。

一応、写真に撮っておいたのだが、写真を見て、ユウマダラエダシャクじゃないと確信した。というのは、小さめのサイズ感もあるが、前翅の上半分にあるグレーの一番大きな斑の中により濃い色の黒点(これを環状紋と表現する人達もいるが円であることが重要……歪んだ歪な輪っかではないという事)が見て取れるのである。

これは、ユウマダラエダシャク以外の似た蛾の特徴であり、少し小さめのサイズからも、ヒメマダラエダシャクが妥当なのではと思った。

ちなみに、上の個体の開張サイズは、37ミリぐらいだったのではと思い出す。幼虫の食草は、ツルウメモドキとの事である。

ところで、この投稿を書いている途中で、昨年、ヒメマダラエダシャクの投稿を既にしている事に気が付いた。今回は、我家の外灯下に現れたヒメマダラエダシャクという意味合いで、投稿させてもらった。

オカモトトゲエダシャク 幼虫  Apochima juglansiaria (Graeser, 1889)

昨日、庭の掃除中に、フジの樹をバサバサ切っていた際に降って来た。

右の方が頭部である。

なんとなく心当たりがあったので、その種名で検索したところ、ドンピシャであった。

種名は、オカモトトゲエダシャク。

幼虫の食草は、多岐に及ぶみたいである。

刺激を与えられた幼虫は、丸まると書いてあったが、実際にそうであった写真を以下に。

鳥の糞に擬態しているのは、よくあるパターンである。