ヒメマダラエダシャク 成虫 Abraxas niphonibia Wehrli, 1935

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

一瞬、我家の庭の定番のユウマダラエダシャクと思いそうだったが、心持ちユウマダラエダシャクより小さく見えた。

一応、写真に撮っておいたのだが、写真を見て、ユウマダラエダシャクじゃないと確信した。というのは、小さめのサイズ感もあるが、前翅の上半分にあるグレーの一番大きな斑の中により濃い色の黒点(これを環状紋と表現する人達もいるが円であることが重要……歪んだ歪な輪っかではないという事)が見て取れるのである。

これは、ユウマダラエダシャク以外の似た蛾の特徴であり、少し小さめのサイズからも、ヒメマダラエダシャクが妥当なのではと思った。

ちなみに、上の個体の開張サイズは、37ミリぐらいだったのではと思い出す。幼虫の食草は、ツルウメモドキとの事である。

ところで、この投稿を書いている途中で、昨年、ヒメマダラエダシャクの投稿を既にしている事に気が付いた。今回は、我家の外灯下に現れたヒメマダラエダシャクという意味合いで、投稿させてもらった。

オカモトトゲエダシャク 幼虫  Apochima juglansiaria (Graeser, 1889)

昨日、庭の掃除中に、フジの樹をバサバサ切っていた際に降って来た。

右の方が頭部である。

なんとなく心当たりがあったので、その種名で検索したところ、ドンピシャであった。

種名は、オカモトトゲエダシャク。

幼虫の食草は、多岐に及ぶみたいである。

刺激を与えられた幼虫は、丸まると書いてあったが、実際にそうであった写真を以下に。

鳥の糞に擬態しているのは、よくあるパターンである。

ヒメウスアオシャク 成虫 Jodis putata (Linnaeus, 1758)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長13ミリぐらいあったと思う。

身体の上部が薄茶色でグラデーションがかかったみたいに見える。最初は、翅が薄く、背後の壁の色が透けているのかとも考えたが、どうも翅自体の色合いみたいである。

さて、ここで、ヒメウスアオシャクとウスキヒメアオシャクJodis urosticta Prout, 1930というとても似た種がいて、私だけでなく、皆、少し頭を悩めている事を知ることになったが、 外縁の白点(白線)の雰囲気は、違いを見極める際の要点に使って良いのではと、自分なりに学習した。

どういう事かと言うと、上翅、後翅共に後端外縁に、上の写真の個体のように白い細線みたいに見えるのが、本種ヒメウスアオシャクで、小さな独立した白点みたいに見えるのが、ウスキヒメアオシャクなのではと思いたい。(ただ、曖昧に見える個体もいると思われる。)

さて、幼虫の食草は、カラマツ、クマシデ、ナツハゼ等……これらの植物に共通点は見出せない。要は、何でも食べるのかなと思えてしまう。

追伸: ヒメウスアオシャクも、ウスキヒメアオシャクも、羽化したては、緑色が濃く、段々と茶色に薄れていくとの記事を読んだが、この辺りも、今後確証していきたい。