ヒメウスアオシャク 成虫 Jodis putata (Linnaeus, 1758)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長13ミリぐらいあったと思う。

身体の上部が薄茶色でグラデーションがかかったみたいに見える。最初は、翅が薄く、背後の壁の色が透けているのかとも考えたが、どうも翅自体の色合いみたいである。

さて、ここで、ヒメウスアオシャクとウスキヒメアオシャクJodis urosticta Prout, 1930というとても似た種がいて、私だけでなく、皆、少し頭を悩めている事を知ることになったが、 外縁の白点(白線)の雰囲気は、違いを見極める際の要点に使って良いのではと、自分なりに学習した。

どういう事かと言うと、上翅、後翅共に後端外縁に、上の写真の個体のように白い細線みたいに見えるのが、本種ヒメウスアオシャクで、小さな独立した白点みたいに見えるのが、ウスキヒメアオシャクなのではと思いたい。(ただ、曖昧に見える個体もいると思われる。)

さて、幼虫の食草は、カラマツ、クマシデ、ナツハゼ等……これらの植物に共通点は見出せない。要は、何でも食べるのかなと思えてしまう。

追伸: ヒメウスアオシャクも、ウスキヒメアオシャクも、羽化したては、緑色が濃く、段々と茶色に薄れていくとの記事を読んだが、この辺りも、今後確証していきたい。

エグリヅマエダシャク 成虫 春型 Odontopera arida arida (Butler, 1878)

本日、偶然、この蛾が休んでいるところを発見。写真に撮った。

大きさは、前翅長で25ミリは有りそう。前翅後端のえぐられ具合が、スタイリッシュに感じる蛾であったが、シャクガの仲間だとは思わなかった。

てっきり、ヤガ科のキリガの仲間を当たってしまった。

種名は、シャクガ科エダシャク亜科に属するエグリヅマエダシャク。

幼虫の食草は、広範囲にオッケーのようである。

過去の投稿を振り返ったら、昨年の11月10日に既投稿(エグリヅマエダシャク 秋型)であったが、その際の個体は息絶え絶えのボロボロの姿なので、再度、エグリヅマエダシャクの春型として、投稿してみた。

生息域は、国内では、本州以南、南西諸島まで。国外の生息域は、パッと簡単には辿り着かなかった。

ウスグロナミエダシャク 成虫 Phanerothyris sinearia noctivolans (Butler, 1881)

本日、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開帳で3センチちょっとといったところだったと思う。

遠目にも初めて見るシャクガの気がしていたが、調べたところ、未投稿のウスグロナミエダシャクと判明。

幼虫の食草は、クルミである。近所で、クルミが生えている場所って言ったら、我家ぐらいしか思い当たらない。我家のクルミの木で育って来た蛾なのかなぁ。

この蛾の生息域は、国内では、北海道から九州まで。海外では、ロシア南東部、中国北東部、朝鮮半島辺りにも生息していると思われる。