キゴシジガバチ

最近、近隣で、この腰の細さが人目を引くハチを見かけた。

一見で、初めて見るハチと分かったので、なんとか写真に撮ろうと近付くが、葉から葉へと直ぐに移動し、決っして落ち着いて写真が撮れるだけの時間、静止してはくれなかった。

まぁ、なんとか追いかけ回して撮った一枚が以下のものである。

大きさは、体長2センチぐらい。これだけ特徴的な細い腰をしているなら、直ぐに種名にも辿り着けそうと考えたが、案の定、簡単に種が判明した。

名前は、キゴシジガバチ。ホソ(細)は入っていないものの、キゴシ(黄腰)が特徴を言い当てている。

葉から葉へと移動を繰り返していた理由は、おそらく幼虫の餌にするクモを探していたものと推測する。捕まえたクモは、雨に濡れないような場所の壁に垂直に泥を盛り付ける形で作った巣に持ち込み貯めて、幼虫達の餌にするとの事である。

1950年代に持ち込まれたアメリカジガバチと競合する形で生息場所を奪われたのか、関西方面の都道県では、都道府県独自のレッドデータで、絶滅危惧種Ⅰ類〜準絶滅危惧種まで指定している都道府県が多い。

ちなみに、自分も巣穴作りに使う泥があり、餌にするクモも多く棲息するような水田地帯を散歩する事は、普通の人より多いと思うが、初めて出会ったハチである。

腰の細さがとても印象に残るハチである。