ソバ Fagopyrum esculentum

この白い小花を咲かせる植物が、田んぼの畔に咲いていて、暫くの間、何という植物か分からなかった。

撮影日は、約1週間前。

ソバかって気付いたのは、ソバを育てている畑の溢れ種から生えてきたソバの花や葉や茎の色を、たまたま見たからである。一番は、独特な葉の形を覚えていたことによるかもしれない。

以下に、明らかに収穫目的に栽培していたものから落ちた種からの実生である。

ところで、近隣で、時々、ソバは栽培しているのを見るが、少し調べてみて、改めて冷涼な気候を好む植物であることが分かった。しかも、湿潤な土壌もダメらしい。山間の傾斜地とかで栽培されているのが頷ける。

また、平均最低気温が17,5度を上回ると、実入が極端に悪くなるとも書いてあった。今は、北海道が、主要産地のようである。

あと、肥料喰いの作物らしい。酸性の痩せた土地で育ち、実もみのるが、結実はし難いとも書いてあった。

でも、蕎麦って美味しいし、地元産のソバが出回ってくれた方が、輸送面や地産地消の考えでもプラスになるし、食べたいんだよな。

地球温暖化で、地元には逆風の作物の気がするけど、どんな品種が有るんだろう?

そのうち、調べてみよう……htmlhttp://www.hokuto-kona.net/soba/hinshu/index.html

エゾノギシギシ

数年前までは、ギシギシもスイバも区別出来ないでいたが、ちょうど花が咲き始めた今時分の季節には、遠目に眺めるだけで、ある程度の区別が出来るようになってきた。

そして、昨年ぐらいから、ギシギシにも外来種をメインに数種類が存在している事を学び、実際の自然下で狭い範囲に、それらが共存している現場に気づき始めた。

以下は、そのギシギシの一つ。

株元の方の葉を切取って写した写真を以下に。

上の1枚目の写真で見て取れるように、赤みを帯びた粒があるのは、エゾノギシギシの特徴である。また、2枚目の写真で分かるように、葉幅があるのも、エゾノギシギシの特徴である。この広目の葉幅の特徴から、別名で、ヒロハギシギシとも呼ばれている。また、葉裏のチェックはしなかったが、葉裏の葉脈に毛が生えているとの事である。

本来は、ヨーロッパ原産の植物で、明治時代の1909年に北海道で初確認されたとの事である。それから113年が過ぎた………どうやって、この地まで辿り着いて来たのであろう?

また、直ぐ近くには、別種と思えるギシギシ達も混生している。ギシギシの類は、容易に交雑すると言われているが、上の写真の個体は、交雑している個体なのであろうか?

ギシギシの類に関しては、観察には事欠かない。近隣の自然下でも、ちょっとした自然下でも、容易に目にする植物だからである。

今後の楽しみが、また一つ増えた。

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2022年5月9日追記

もうちょっと花が成長してエゾノギシギシの特徴が見易い写真が撮れたと思うので、投稿してみる。

ちなみに上部の葉は細く見えるが、株元に近い下の方の葉は、色々なギシギシの中では、幅が広い方であり、ヒロハギシギシの別名があるのが頷ける。

イタドリ 

この植物は、山菜に興味のある人達には、絶対に知られている植物(多年草)である。

上の写真は、最近、近隣の小川端で撮ったものだが、花がもう咲き始めているのかと感心して、写真を撮った次第である。雌雄別株らしい。

さて、このイタドリを調べていて気になった事実は、この日本で古くから馴染みの植物は、世界の侵略的生物ワースト100に選ばれていて、海外では駆除に躍起になっている国々もあるという事実である。

あのシーボルトが持ち帰ったものがヨーロッパに広まったとか、崖崩れ対策に輸入した物が予想以上の繁殖力を持つようになったとか色々な起源があるようだが、我家の近隣の状況を思い出してみると、高台にある我家の近所にも、ひっそりと生えている。そして、少し高度が下がった谷地の端や水田周りに小群落がところどころあるイメージである。そして、小河川の土手に、飛び飛びに、このイタドリがまぁまぁ繁茂している場所があるといった感じである。

決して、爆発的に侵略的に、日本の身近な自然の中に生きている印象は受けない。ただ、近隣でイタドリが生えている場所のイタドリ密度や、その飛び飛びの生息スポットを眺めていけば、そのうち何かしらの一貫性や規則性を持った条件が見えてくるかもしれないなとは思える。決して、無秩序に生えまくっている植物には感じないということである。

このイタドリ(虎杖)は、山菜としても利用されてきた歴史があるし、酸を多く含み食べ過ぎは悪効果を生みそうだが、とても内服的に有用な植物の可能性は秘めている。

ゆっくり時間があったら、様々な角度から向き合ってみたい植物である。