アオオビハエトリ 雌 Siler cupreus (Simon, 1889)

数日前に我家の玄関の扉にくっ付いていた蜘蛛である。

大きさは、体長8ミリぐらいあったのではないだろうか。

調べたところ、アオオビハエトリのメスと分かったが、アオオビハエトリの投稿は、3年前の4月28日に投稿済みであることを確認した。ただ、その時のアオオビハエトリの印象として、凄い小さいハエトリグモと言っているが、今回出会った個体を小さなハエトリグモとは感じなかった。

この理由は、前回の写真からは判断出来ないが、今回出会った個体がメス(これは確実)で、前回の個体がオスという可能性もあるかもしれない。

さて、このアオオビハエトリは、蟻を捕まえているところをよく目撃されているハエトリグモのようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南、九州まで。海外の生息分布は、韓国(北朝鮮にもいるとは思われる)、台湾、中国の沿岸部。

ヤサアリグモ Myrmarachne inermichelis (Bösenberg & Strand 1906)

最近、我家のテラスの上を疾走していたクモである。

走るスピードは、かなり速く、肉眼では、そのシルエットの細さも相まって、ハネカクシの仲間であろうと予測していた。

なんとか写真に撮りたいと思って指で押さえ付けてみたのだが、その際にアリグモだと分かった。

そして、その時の指での押さえが強かったのか、弱ってしまったのだが、その時に撮った写真が以下の写真である。

大きさは、よく見かける所謂アリグモよりは、だいぶ小さく、全長6ミリぐらいである。

アリグモにも数種類存在するのは知っていたので、調べたところ、ヤサアリグモという種が1番近いと感じた。決め手は、腹部の細さと、途中のくびれの存在ではないだろうか。

ヤサアリグモのヤサは、優(やさ)であり、すらりとしているアリグモという意味なんだと思われる。

アリグモが、葉の上や、壁面で目にすることが多いのに反して、このヤサアリグモは地表性の生活スタイルがあるとの情報を読んだが、確かに、この上の写真の個体は、地表上を徘徊していた。

さて、このヤサアリグモの生息分布は、国内は、本州から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、韓国と台湾から生息報告が上がっているようである。

デーニッツハエトリ? 雄 Plexippoides doenitzi (Karsch 1879)

昨晩、我家の外灯下で見かけたハエトリグモのひとつである。

どうしても、カメラを近づけられない場所にいた為、真上からの写真が撮れなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいで、小さいハエトリグモだなとの印象を持った。

おそらく、デーニッツハエトリの雄だと思われる。

小さいから判別しにくいのか、マミジロハエトリのように普通に見られるハエトリグモとの事だが、近隣で印象に残っていないハエトリグモであるかもしれない。

ちなみに、デーニッツという名前の由来は、明治時代の外国人医師でクモ学者のW. デーニッツに因んでいるとのことである。

さて、このデーニッツハエトリの生息分布は、国内は、北海道から九州までで、本州は高地から低地まで、全域に生息しているようである。海外の生息分布は、韓国からの生息報告は、上がっているようである。