ベッコウガガンボ Dictenidia pictipennis

一昨日、我家の庭で見かけた昆虫である。

大きさは、体長17ミリ弱。

この昆虫は、モミジの木にやって来ていたのだが、一眼で蜂に似ているけど、蜂ではない昆虫なのは分かった。

写真を撮ろうとすると、凄く高いところに飛び去ろうとしたので、咄嗟に近くにある魚網で掬ったのである。しかし、その際に、とても可哀想なことになったが、傷んでしまったのが上の写真である。

弱った個体を写真映りが良いようにと翅を触った瞬間に、腹部の先に鋭い針を確認して、「やっぱ……ハチか?」みたいに、手を退けたが、正体は、ベッコウガガンボというガガンボの一種である。

ちなみに、腹部の先の針まで蜂に似せているというわけではなく、ガガンボのメスの腹部の先は、皆,針みたいに尖っている気はする。腹部の先端が尖っていた上の写真の個体は、メスなんだと思う。

さて、生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州では確認されている。海外の生息分布は、韓国からの報告が多数上がっているようなので、朝鮮半島にもいると思いたい。

ネグロクシヒゲガガンボ 雌 Tanyptera (Tanyptera) nigricornis subsp. fumibasis Alexander, 1925

先ほど、我家の外灯下に来ていた昆虫である。

大きさは、体長15ミリぐらいだったであろうか。

尾の先が鋭く尖り、一瞬、何者と思ったが、翅の付け根にある平均棍の存在から、ガガンボの仲間なのが分かり、調べてみたところ、ネグロクシヒゲガガンボと判明。そして、2年前のちょうど同じ日に投稿済みの種である事も確認した。

ネグロクシヒゲガガンボの生息分布は、情報を見つける事は出来なかった。海外の生息分布の情報も見つけられなかったが、Ctenophora flaveolata (Fabricius, 1794)という結構似ている種が、ヨーロッパには生息しているようである。

明らかに、蜂に擬態しているのが分かるガガンボであるが、蜂になろうとの変化は、自らの意思によるものなのか、偶然の産物なのか、どういう風に起こるのか不思議でたまらない。

ハラボソムシヒキ Dioctria (Dioctria) nakanensis Matsumura.

近隣で、最近見かけて写真に撮っていた。

大きさは、体長で1センチ行かないぐらい。

この場所で、このハエの仲間に出会うのは初めてではなくて、1ヶ月前ぐらいにも写真に撮っていた。

その時も、嘴の方に違和感ある物体が見て取れた。その時も、これが違う小昆虫を吸汁している姿なのか、それともこのハエの身体の一部なのか分からないでいた。

でも、やっぱり、小昆虫を捕獲・吸汁している瞬間なのではと思い、ムシヒキの仲間を調べ直すと、ハラボソムシヒキという種だと分かった。

ムシヒキアブの仲間にしては、小さい方だと思う。

分布報告は、あまり多くなく、国外からの報告も見つけられなかった。本州から九州辺りまでに生息している模様。