ヤツボシツツハムシ  Cryptocephalus peliopterus
(C. japanus) 福島県 標高 800メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長8ミリぐらい。現場でも、ハムシの仲間なんだろうなとの予想はしたが、ハムシにしては大きい方だなとも感じた。

ブナ科のミズナラ、カシワ、コナラ、クヌギ等に集まるらしい。指しあったて、その場では、ミズナラに集まっていたのであろうか。ちなみに、上の写真の個体が乗っているのはナラの仲間ではなく、現段階では私には分からない。

生息分布は、ネット上には、本州から九州までとあった。

ちなみに、イタドリにも集まるとの紹介もあったが、エリアには、葉が大きく頂点が尖らないイタドリらしき植物は沢山あった。

ハンノキハムシ 幼虫 成虫 Agelastica coerulea (Baly)

最近、近隣で、このハムシの幼虫を大量に見かけた。

畑作地帯の中の小さな調整池と公園のようなものが一体になったちょっと面白い空間で見かけた。この場所はユニークで、単なる機能だけの調整池というだけでなく、水面と同じレベルにコンクリートの道路があり、ベンチなんかも有るんだが、それ以外の広場用途に考案されたエリアは、ズブズブのグチャグチャの半湿地で、一般人の感覚の広場としてはとても機能していない感じである。

この池のきわに、ハンノキが沢山生えているのだが、まさにそのハンノキにどんだけいるのというぐらい沢山付いていた。

直ぐにハバチの幼虫と思ったのだが、調べたところ、どうもハムシの幼虫のようである。

確かに、その幼虫ほどではないにせよ、成虫のハムシも少し居たので、それらの一匹を写真に撮ったのが、以下のものである。

大きさは、体長6ミリぐらいで、ハムシにしては大きい方だと感じた。

ハンノキしか生えていない湿地のハンノキにいたので、普通に辿り着くのは、ハンノキハムシである。

ただ、気になるのは、黒い幼虫が、ハムシの幼虫にしては大きいのがいたような気がする点である。今回は、深く考えないようにしようと思う。

最後に、この調整池というか湿地には葦も生えていて、葦には、今度はスゲドクガの幼虫が大中小様々に沢山付いているのである。

どちらに対しても、この場所では、天敵はいないのであろうか?

ヨツモンクロツツハムシ Cryptocephalus nobilis Kraatz, 1879

最近、近隣でこの甲虫を見かけて写真に撮っていた。

大きさは、体長6ミリぐらいあった気がする。

自分がよく出会うハムシ達と比べると大きめの気がするし、しかしハムシの仲間なんだろうなとの予想と共に調べると、ヨツモンクロツツハムシという種だと判明。

ブナ科のクヌギやコナラに集まるハムシのようである。ただ、ウワミズザクラ(近隣だとイヌザクラ)やフジにも集まるとの情報もあった。このハムシがいた場所を考慮すると、フジに来てたのかなとも思う。

このハムシの生息域は、本州から九州まで辺りで、海外の生息域は、簡単には調べられなかった。