トウキョウヒメハンミョウ

先ほど、我家の外灯下に来ていた甲虫である。

大きさは、体長9ミリぐらいだったと思う。確か、この面構えは、ハンミョウの仲間のはずだと思い、ハンミョウ科を当たると、トウキョウヒメハンミョウという種が浮上してきた。日本にいるハンミョウの仲間では、最小種との事である。

さて、このトウキョウヒメハンミョウ……トウキョウと種名に付いているが、元々は、台湾や中国大陸南部に生息していたものが、昭和初期に日本に持ち込まれ定着して現在に至る外来甲虫のようである。

ゆえに、拡がりも局地的であり、関東と北九州や山口県で主に見られるようである。また、北九州と山口県に生息しているという事実は、その中心にあるかつての主要貿易港である門司港に着岸した船から拡がっていった事を推理できる。また、関東の拡がりは、別ルートで、横浜や東京の港から拡がって行ったんだと思われる。

私的には、ハンミョウの仲間の写真を初めて撮る事が出来た。近隣の自然下で、ハンミョウの仲間には、それほど出会えない気がする。今年の春に、近所の小川沿いの土手道で、今回のハンミョウよりずっと大きい種を見つけて写真撮影を試みたが、逃げられてしまった。本当は、指で捕まえて写真に撮りたかったのだが、確かハンミョウの仲間には、カンタリジンみたいな毒成分を出す種がいるのを思い出して慎重に行動したのを覚えている。