昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。
大きさは、前翅長8-9ミリで、とても小さなシャクガが来ているなみたいな印象を持った。
そして、このサイズで、この雰囲気のヒメシャク達は、紛らわしいのが多すぎて、正直、種を特定するのが簡単ではない。そして、簡単ではないことが、誤った種の同定を起こす可能性は大である。
では、上の写真の個体は、 何というヒメシャクかを考える時に、私が着目したのは、亜外縁線の黒点の列である。ここが、他の類似種とは違い、翅脈に沿っているのか、縦に微妙に伸びている点である。大概は、亜外縁線を形作るように横に伸びる種が多いのである。
そして、外横線と翅脈が交わる箇所が、ところどころ、微妙に濃い点に見える気がする。
これらの特徴と、全体的な雰囲気から選び出すと、オイワケヒメシャクという種がかなりの有力候補だと感じた。オイワケヒメシャクの平均サイズとも、上の写真の個体のサイズは一致する。
幼虫の食草は知られていないようである。
生息分布の方は、国内は、本州以南……屋久島辺りまで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。
追伸: 枯葉育ちのウスキヒメシャクという種も、凄く似ている事を確認したので、ウスキヒメシャクの可能性もないか、今後、こうした似た雰囲気の極小のヒメシャク達の観察は続けて行きたく思う。