秋の深まりの中、昆虫を筆頭とした小生物の活動を目にする機会も減ったことから、ちょっと視点を変えて、雑木林をキノコを探す目的で歩いてみた。
毎年、森で、このキノコを見かける度に、「たまに、農産物直売所とかで見たことある奴に似てるよな。美味しそう!」と思っていた。
今回、ちゃんとキノコの種名を調べてみることにした。
近くには、少し大きくなった同一種と思われるキノコもあった。
場所は、少し離れたが、これも同じキノコに思われる。
ではでは、何というキノコなのであろうと調べたところ、ヒラタケが臭いなと思っている。
ヒラタケの個人的感想と言えば、旨味が強くて美味しいキノコというのがある。種菌が売られてて、栽培している人から貰う時もあるし、過去に、クワガタの幼虫飼育の菌糸瓶から生えてきたこのキノコを食したところ、本当に旨味が濃くて美味だなと感じた事がある。
また、時々、農産物直売所やスーパーなんかで、一枚目の写真のような幼体が、何ちゃらシメジみたいな名で流通しているのを見る。ただ、現在、シメジの名でスーパーで見るキノコ(ブナシメジ)は、このキノコとは別のキノコで、傘に少しひび割れがあって、傘と柄の繋がり部分も、真っ直ぐのキノコである。ヒラタケの方は、傘と柄の繋がりの接地部分が大きめで、横から見ると漏斗状に見えるキノコである。
最後に、このヒラタケの生息分布の方は、まさに世界中に拡がっている感じがする。ただ、もちろんキノコだけあって、アフリカ北部や中近東他の乾燥地帯には、基本的にないようである。
ただ、この分布で気になったのは、ヨーロッパのほぼ全域で確認されるこのキノコが、極東や北米大陸の高緯度地帯では、確認されていないのである。これを考えると、北極圏をショートカットして拡がったというよりは、人の動きみたいなものと付随して世界中に広がって行ったのかなと思いたくなる。