オオナミモンマダラハマキ 成虫 不思議な習性Charitographa mikadonis (Stringer, 1930) 2

今、この蛾も旬なのか、近隣の複数の場所で見かけることがある。今回も、近くにはコブシの木あり。

種名は、数日前の初投稿の時に覚えたのだが、オオナミモンマダラハマキ。

この蛾の定型情報は、前回の投稿に譲るとして、今回、この蛾の面白い習性に目が行った。

ネット上では、葉っぱの上等で、クルクル回転しているという行動が紹介されていたが、この日は、私も、その行動を何回も見ることになった。

確かに、近づいて写真を撮ろうとすると、クルクル、駒のような不規則な回転をしている。同時に、上翅の後端のオレンジのラインの波線のところが、眼に見えるんだけどと感じた。よく見ると、超小さなミミズクなのである。

そして、同時に、この蛾の不思議なこの行動を更に不思議に感じさせる点に気が付いた。危険を感じた時に、何故飛んで逃げないんだと思った。大概の蛾は、危険を感じると、飛んで逃げるという行動をとる。時に、春先の餌が少ない時期には、森の中とかだと、高い所まで飛び過ぎた蛾達が、木立から現れた鳥達に一瞬で食べられてしまう。

そうやって、考えると、この蛾は、眼威嚇(?)で、身を守る道を選択した蛾なのであろうか?

眼威嚇………田んぼにも、ターゲットマークみたいな風船がぶら下がっている時があるが、鳥達には、本当に、眼に見える紋様は効果があるって事なのかなぁ。

オオナミモンマダラハマキ 成虫 Charitographa mikadonis (Stringer, 1930)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだった気がする。

今回、この蛾を初めて見たわけだが、第一印象は、ヒメハマキの仲間に見えるけど、横幅があり、大きく見えるなというものだった。

調べたところ、ハマキガ科マダラハマキガ亜科のオオナミモンマダラハマキと判明。

幼虫の食草は、モクレン科の植物の実とのことである。この蛾がいた辺りには、コブシが結構植ってはいるので、コブシの実の中で育ったのではと推測する。

この蛾の生息分布は、ネット上からは拾えなかった。情報の少ない蛾のような気はした。