ナガヒラタムシ

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫のひとつである。

大きさは、体長1センチちょっとぐらいあったと思う。少し手こずったが、ナガヒラタムシという事が分かった。

ところで、このナガヒラタムシ………始原亜目(ナガヒラタムシ亜目)という珍しい亜目に属する4種のうちの一種である。

何が珍しいのかというと、始原亜目というだけあって、原始的な特徴を残しているらしく、甲虫類の始祖的位置付けにある甲虫らしい。2億年前の化石からも、このナガヒラタムシは、同じ姿で見つかるらしい。2億年前と言うと、恐竜が進化し始め、哺乳類の走りが出現し始めた頃である。

2億年前から殆ど姿を変えていない昆虫もいれば、ナガヒラタムシといった原型から少しづつ姿を変えて現在に至っている甲虫達もいる。

この進化の過程の背後を読み解く事は、今後、我々人類が、どのように進化していくかの予測に繋がる気がする。

昆虫はじめ身近な生き物達は、そのヒントを常に与えてくれている気がする。

追伸 我家のナガヒラタムシは、触角が少し短い気がした。

ナガゴマフカミキリ 

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたカミキリムシである。

初めて見るカミキリの気がした。

大きさは、体長18ミリぐらいだった。真上から見た時に、牙というか顔が見えないのは、フトカミキリ亜科の特徴である事を知っていたので、フトカミキリ亜科を当たると、直ぐに、ナガゴマフカミキリという種がヒットしてきた。

イチジクやフジやサクラや柑橘類等、様々な木の枯れ木などに集まるとの事である。

このカミキリを見た場所は、確かに、様々な木が覆い茂っている場所だったが、取り敢えず、上記の樹木で当てはまるのは、フジかなぁー。

オバボタル

昨日、近所の谷地を散策している時に、見かけて写真に撮っていた。

大きさは、12ミリぐらいだった。ホタルの仲間なんだろうなとの予感はしたが、所謂黒地に赤い色がアクセントに入るホタルに擬態する甲虫は多いので、慎重に調べてみた。

すると、やはりホタル科のオバボタルという種であろうとの結論に至った。似た種に、オオオバボタルという種も居るが、オオオバボタルとは、背胸部の雰囲気が違う気がする。

このオバボタルが発光出来るか否かに関しては、色々な情報があった。例えば、羽化直後は結構発光するとか、地味に点滅無しで発光するとか、発光はしないとか………。今思えば、確認するために、持ち帰って来れば良かったと後悔している。

棲息場所としては、低地の里山のような場所との事だが、このオバボタルがいた場所は、杉、ヒノキ、サワラの人工林と在来の各種低木が混じり合うような、暗く湿った林であった。近くには、ゲンジボタルやヘイケボタルも棲息できそうな水路も流れているが、このオバボタルの幼虫は、陸生との事である。