Ricanula sublimata (Jacobi, 1916) or Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)

昨晩、我家の庭で、以下のハゴロモを見かけた。

最初は、よく見かけるアミガサハゴロモかと思ったが、側にいる正真正銘のアミガサハゴロモより明らかに大きい。

見たことのないハゴロモだと思い、調べてみると、5、6年前から目撃情報のある外来のハゴロモだということである。

チュウゴクアミガサハゴロモとの和名が付いたとの紹介もあったが、現段階では鵜呑みにしないでおこうと思う。

ちなみに、私がインターネットを使い調べたところ、Ricanula sublimata (Jacobi, 1916)は、台湾や韓国からの報告があり、緑がかった要素があり、上の写真の個体とは似ている気がする。

一方で、Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)で出てくる画像は、韓国からの報告が上がっており、赤茶色い感じで、ちょっと上の写真の個体とは違うように見える。

今回、初めて、この種の存在に気が付いたが、今後も動向を観察して行きたい。

スジコガネ
Mimela testaceipes (MOTSCHULSKY,1860)2nd

10日ほど前から我家の外灯下に、このコガネムシが毎晩訪れて来ている。

別の日の個体の写真を以下に。

大きさは、どちらも13ミリから14ミリの間ぐらいだったと思う。よく、スジコガネの平均サイズとして、15-20ミリの間との紹介されているのが一般的だが、そのサイズに当てはまるほどの大きさはないと思う。

種名は、スジコガネなのではと思う。一応、4年前の8月6日に、とても小さく写った写真で、本種を投稿している事も確認した。

混同し易い種に、オオスジコガネという少し大きいらしい種がいるようだが、そのオオスジコガネという種の上翅は、光沢がもっとあるということで見分けられるらしい。上の写真の個体達(特に最初の写真の個体)は、光沢が顕著とは言い難い気がする。すると、上の写真の個体達は、大きさや光沢の具合から、スジコガネなのではと思いたい。

ちなみに、ヒメスジコガネという種もいるらしいが、こちらは明らかに、ネット上に出回る写真を見る限り、違う外観に見える。

さて、このスジコガネの幼虫は、各種植物の根を食すようで、成虫は針葉樹の葉を食すとのことである。

スジコガネの生息分布の方は、国内は、北海道から屋久島辺りまで。海外の生息分布は、自分で複数のソースにあたって調べたわけではないが、朝鮮半島、サハリン含むロシア沿海州南部には生息しているようである。一方、オオスジコガネの生息分布は、国内は、こちらもスジコガネと同じような分布はしているが、海外には生息していないとの情報も目にした。

ヒトスジシマメイガ? 成虫  Bostra mirifica Inoue, 1985

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長10ミリぐらいだった。

触角を背負っていることから、ツトガ科の蛾であることが分かるが、ツトガ科シマメイガ亜科に属するヒトスジシマメイガではなかろうかと思う。

とここで、ヒトスジシマメイガを調べ始めようと思ったのだが、インターネット上に、情報が殆どないのである。ゆえに、幼虫の食草も分からなかったし、生息分布の方も、しっかりとしたデータを元にした情報がまだ形作られていないようであった。一応、本州と九州からの生息報告はあるようである。学名の登録年も新しい事から類推出来るが、日本での認識も未だ未だのの種なので、海外での認知度はないに等しいのではないだろうか。