昨晩、少し離れた自治体まで、ウナギ釣りに出かけた際に、足元に置いたランタンに寄って来たウンカの仲間である。
一目で初めて見る奴だと分かったので、慎重に写真に撮った。
大きさは、翅端までの全長で12-14ミリぐらいだった。結構大きい。
種名は、ミツハシテングスケバ。
元々は、テングスケバとして投稿してしまっていたが、数日後に写真に撮ったテングスケバと明らかに違うところが散見すると気が付き、調べ直して、ミツハシテングスケバという種を見つけ出した感じである。
このミツハシテングスケバの習性として、ネット上では、休耕田のミゾソバが生えるような日陰にいるとの紹介が多かった。確かに、タデ科のミゾソバという植物は、1日の日照時間のうち、三分の一ぐらいが半日陰になるような場所には生えている。
ただ、今回ウナギ釣りをした場所は、まさに広大な田んぼの中の小川といった場所で、日陰は、水門とかポンプ小屋とか限られた人工物の周りにあるかないかといったような開けた暑い場所である。今のところ、ミゾソバも見た記憶はない。
今のところ、釣りをしながら、タデ科の植物は視界に入って来ていない。そう考えると、このミツハシテングスケバも食べているのは、イネ科植物なのかなと思いたい。
ここで、話は変わるが、このミツハシテングスケバは、結構レア種かも知れなくて、元々、生息確認がそれほど上がっていない種の可能性がある。一応、千葉県以西の太平洋岸と九州の一部地域には、過去の生息データがあるようである。そして、過去には、もうちょっといたのに、近年は減ったなと調査結果を出しているのが、福岡県と和歌山県で、両県とも準絶滅危惧種の指定をしている。
ちなみに、海外の生息分布は、分からなかった。