最近、近隣で、稲刈りも終わり干上がった水路というか側溝を眺めながら、散歩した事があった。
ところどころに四角い枡が現れ、水が溜まっている枡には、逃げそびれた魚が泳いでいたり、集まったタニシなんかを眺めていた。
そして、水が殆ど無くなった枡には、想像していた事だが、野生哺乳類の足跡が見て取れた。
そして、そうした枡の一つに、随分大きめの足跡があった。足跡の犯人は、予想はしていたが、調べたところアライグマであった。
さて、このエリアにアライグマが居るのは知っていた。もうかれこれ、12,3年も前に、このエリアの住宅地にアパート住まいしていた時に、深夜に、一回だけ目撃した事があった。紫っぽい体色が、タヌキではなく、アライグマに見えると、その時思った記憶がある。
このエリアは、現在、昼間によく立ち寄るエリアなのだが、私は、昼間に、このエリアでアライグマに出会ったことはない。住宅も隣接するエリアなので、地元の人達は、夜に見かけている可能性はある。
ところで、このアライグマ……特定外来生物に指定されている。生態系被害防止対策種の中でも、特定外来生物というのは、最上位に位置するもので、許可無く飼育や移動や販売や輸入すると、罰金や懲役なり法的に罰則が与えられる事もある。
そんなアライグマも、元々は、ペットで飼われていたものや実験用に飼われていたものが逃げ出したもの、もしくは放たれたものと思われる。うちが原因ですと心当たりのある人達が居ても、もはや誰にも言えない時代になってしまった。
本来その地域に居ない動物や植物の飼育や栽培は、厳格に慎重に行わなければならない時代になりつつある。
人間本意の甘い考えで、痛い(悲しい)目に遭うのは、数十年先の人間や生き物達である。