ラミーカミキリ

最近、庭いじりの際に、この小型のカミキリ虫が飛翔していることには気が付いていたけど、今回は、余裕を持って、ちゃんと写真に収めてみることにした。

スマホで、調べてみたところ、直ぐにラミーカミキリという名前が判明。ただ、興味深いのは、このカミキリムシは、古来より日本に生息していたわけではなく、幕末から明治初期に、繊維を取るための南蛮からむし(ラミー)という草の輸入と共に、草の幹に入っていた幼虫が成虫になり、西日本を中心に広がっていった環境省曰く、侵入外来生物らしい。(ただ、私の目には、そんなに悪いことはしてないように見えるので、ちゃんとした調査研究無く、イメージで悪者扱いはして欲しくない気もする。)

我が家には、このカミキリの幼虫が好みそうな麻の類の草は生えていない気がする。家の周りにも、見落としがあるかもしれないが、思い当たる草は無い気がする。アオイ科のムクゲの幹も好むらしいから、この辺りなのかな?

このカミキリ虫の本来の生息地は、インドシナ半島や中国南方や台湾らしい。ゆえに、南北に長い日本でも、これまで温暖な西日本を中心によく知られたカミキリ虫だったようだが、最近の温暖化で、このカミキリ虫の北限が上がりつつあるのではと思うのは自然の成り行き。

少なくとも、2019年初夏の茨城県南部に位置する我家の庭では、元気に生息している。

ミドリカミキリ

先日の週末、暑い日差しの中、庭いじりに没頭していると、テラスで洗濯物を干していた妻の悲鳴が。

何事と思い近づくと、テラスに隣接するジューンベリーの木に、何やらうごめく物体を見つけ、ビックリした模様。

よくある事なので、今回は、どんな毛虫にでも遭遇したんだろうと、うごめく物体に目を凝らすと、そこに居たのは、こんな奴だった。

私の記憶では、初めて見るカミキリムシの気がする。とても、緑の金属光沢の美しいカミキリムシ。

幼虫は、クヌギやコナラの間伐材やシイタケのホダ木の中で育ち、成虫は、栗の花やノリウツギやウツギの花に集まるらしい。

我が家には、管理悪く朽木に近いシイタケのホダ木が数本転がってるし、周りのお家には、薪ストーブ用の間伐材が山積みにになってる家もある。また、ウツギ類は無いけれど、我家の庭には、数年前に植えた栗の品種が、急成長して、ちょうど沢山の花を咲かせている。

このカミキリが生息できる環境は、我家の周りには、結構存在してるね。

透明のプラスチックの容器に入れて撮った写真が、少しくすんでる様に思えたので、このカミキリ虫の光沢の美しさを直撮りしようと、外に出したら、数秒で、10メートル以上上空に舞い飛び視界から消えて行った。

また、その美しい光沢を見せに現れて欲しいな。

アカヒレタビラ

少し前に、ヤリタナゴ発見という投稿をしているが、実際のところ、こちらのアカヒレタビラの方を、少し早く捕まえていた。

投稿がヤリタナゴと前後した理由は、この捕まえた個体が、捕獲直後に弱り過ぎてしまって、とても写真なんか撮る気持ちにはなれなかったからである。

でも、飼育水槽でグングンと回復を見せ、凄い元気に泳ぎ回るようにまでなったので、ネットで掬い、アクリルケースに入れて、撮影した次第である。

このアカヒレタビラのオスも、捕獲直後の5月上旬には、腹部は黒く染まり、全身はもっともっと深みのあるメタリック・ブルーに輝き、誰の目も惹くに違いないような色彩だった。

アカヒレタビラも、私の住む茨城県の2016年発表のレッドデータでは、絶滅危惧IB類に分類されている。

このように美しい在来のタナゴ類が、近所の小川で、当たり前に釣れたり、取れたりする日が戻る事を夢見ているのは、私だけでは無いはず。

そのためには、アカヒレタビラが、産卵に好みそうな小型の淡水2枚貝(イシ貝?)の生息環境を壊さないようにしなければならない。欲を言えば、増やさなければならない。

でも、そんな事気にしている人は、世の中の全人口から見ると、ほんのひと握りなんじゃないのかな。そして、保護には、連鎖や繋がりを、ある程度予見分析出来る知識のある人達が、地元から誕生して行かないと意味が無い気がする。

地元の学校なんかで、在来のタナゴ類と外来のタナゴ類の区別や将来展望、またタナゴの種類によって、産卵に好む淡水2枚貝が違う事等を、理科の授業等で取り上げたりすれば、少し違うんだろうけど……そんな時間を作り出せないのが、多忙な現代人。