ハナグモ

10月の終わりに、近所の小学校で見つけ、写真に収めていた小さなクモの投稿をする。1センチにも満たない5ミリちょっとぐらいの大きさの蜘蛛だった気がする。

今回は、葉の裏で見つけたが、普通は花で待ち伏せをしている事から、ハナグモと呼ばれるクモらしい。

クモは、名前を調べるために、なかなか絵合わせというか、ネット上の似たような写真と照合するのが難しい印象が有ったが、今回のハナグモは、ハナグモとして紹介される同じような外見の写真に多数出くわすことが出来た。

サワフタギ

先程、コマユミというニシキギ科の小さな赤い実を付ける落葉低木の投稿をしたので、今度は、少し同じような樹形や樹高(今回のサワフタギの方が、少し太く大きく育つ印象ではあるが)で、対照的に青い実を付ける身近な落葉低木の投稿をしてみたいと思う。

上の写真は、9月の半ばに家から徒歩数分の近所で撮ったものである。名前は、サワフタギ。名前の由来は、沢を塞ぐように覆いかぶさるように生えるところから来ているらしいが、私の暮らす茨城の県南には、沢と呼ばれるようなものは皆無に近く、沢や水と結びつかない様な場所にも全然生えている。ただ、少し日陰っぽい鬱蒼とした湿ったイメージの林内に生えている様な気はする。

この木を私なりに紹介すると、私の好みではないとの紹介から始まってしまう。理由は、秋に赤にも黄にも紅葉しない。あとは、幹肌が、縦に細い筋が貫くタイプなのだが、その凹凸の凹の部分が常に湿るのか黒くなりジメジメした印象の幹肌であり、これも好みではない。唯一、この木の私が感じ始めている風情を書くと、秋に赤い実を付ける樹木が多い中、その瑠璃色の青い実なのではないかなと思う。

きっと、青い実に焦点を当て、生け花に使ったり、茶の湯の席に添える植物として使うなら、なんとも趣のある雰囲気を醸し出してくれる植物のような気はする。もし、凛とした静寂のある空間にこの瑠璃色の実を使った質素な生け花を目にしたとしたら、日本人としての侘び寂びに通じる感覚(感動)が、人知れず体内に染み渡るのは、ラットレースの中を生きてる私にも想像できる………

最後に、他の場所で撮ったサワフタギの写真で、実の瑠璃色感がよく出てる写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。

コマユミ

少し前に家の周りの散策をした時に撮っていた写真を一枚紹介する。

私には、樹形、赤い小さな実、葉の形から、これがコマユミ(ニシキギの枝に翼がないもの)だと直ぐに分かった。

コマユミは、私が仕事でよく出入りするつくばの国の機関の敷地内の森にもよく生えている。可愛い小さな赤い実もさる事ながら、秋には、美しく多少ピンクの混ざった赤色に紅葉して、その風情もまた魅力に感じる。

これまで、このコマユミは、学園都市つくばの元々の雑木林に生えている自生なのか、誰かが敷地内に植栽したものなのかが、私には分からなかった。(植栽するなら、安易にニシキギを選択してしまう気もするが……)

ただ、こうして私の家の周りのおそらく人が足を踏み入れることが無いような場所で、コマユミを見つけると、遠くから運ばれて、鳥の糞から発芽した可能性も有ると思うが、やはり、ニシキギ科のコマユミという落葉低木は、古来より、私達の住む地域には自生していたのかなと思いたくもなる。

この辺りのコマユミの真実も、もう少し探っていけたらなと思う。