アオバアリガタハネカクシ

お正月休みに、近所の里山を流れる小さな水路を、網を片手にガサガサしていた際に、網の中に、この小さな朱色と黒のクッキリとしたコントラストの小さな虫が沢山入って来る事に気が付いた。

水中に半分埋没し半分浮遊しているような枯れ草を掬うと、必ずこの虫も沢山入って来るみたいな感じであった。

写真は拡大しているが、実物は1センチ無いぐらい。

直ぐに帰宅後に、名前を調べるが、意外とアッサリと、アオバアリガタハネカクシの名前が出てくる。

ここで、意外だった事実は、このアオバアリガタハネカクシの特徴として、潰れた時とかに体から滲み出るペデリンという毒成分に触れると、数時間の時を経て、物凄い痒みに襲われて、ゆくゆくは毒成分に触れた場所が、ミミズ腫れになるとの事であった。ネット状で見られるこのアオバアリガタハネカクシによると思われるミミズ腫れの写真は、まさに結構なミミズ腫れ状態の写真であった。

そして、結果、火傷(ヤケド)虫と呼ばれていて、注意喚起のネット記事が上位に沢山来ている事も知ることになった。

ここで疑問が出て来たのだが、一年を通して、時に水の中に浸かり、水辺の生き物を、かなりラフな格好(夏場とかは、半袖短パン等)で捕まえたり観察したりしている身だが、無意識のうちに、このアオバアリガタハネカクシに触れてミミズ腫れが出来た思い出や記憶が無い気がする。この原因として、敢えて潰さないとペデリンという毒成分に触れる機会が起こらないとか、アオバアリガタハネカクシ自体に、それほど攻撃性や攻撃力(毒量)が無いのとか、素朴な疑問が生まれて来たのも事実である。

さて、このアオバアリガタハネカクシは、夏場にはよく灯火にも集まってくるらしい。しかし、上の写真を見る限り、どこに翅が有るのとの疑問も生まれて来た。もちろん、上の写真の個体が幼体であり、翅が未発達の可能性もあるが、ハネカクシの名前の由縁も、ちょっと調べてみようかとの好奇心が湧いて来た。

あと、この時間差で痒みやミミズ腫れが起きるという現象も、少し良い知識が付いたと思う。皮膚から突然、痒みと共に、変な文字が浮き上がって来たとかの魔術とかにも利用出来そうと思った。

私は、魔術を仕掛ける側ではなく、暴く側の人間であろうと思う。

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