セマダラナガシンクイ  Lichenophanes carinipennis (Lewis, 1896)

数日前に我家の外灯下に来ていた甲虫である。

一目で、初見の甲虫と分かったが、果たして種名は?

大きさは、体長4-6ミリぐらいの甲虫との紹介が多いが、私が見た個体は12ミリぐらいはあったと思う。

違う角度から撮った写真を以下に。

かなり印象に残る頭部をしているが、調べたところ、種名は、ナガシンクイムシ科オオナガシンクイ亜科に属するセマダラナガシンクイと言うらしい。

幼虫は朽木で成長して、成虫は灯火にも集まるらしい。

あまり出会えない甲虫なのか、生息分布の情報は少なかったが、日本の本州、四国、九州以外に海外では、韓国と台湾、そしてバングラデシュから僅かな報告が上がっているぐらいであった。

エントツドロバチ
Orancistrocerus drewseni
(Saussure,1857)

数日前に近隣で見かけて写真に撮っていたドロバチの一種である。

大きさは、体長20ミリぐらいだったであろうか。

少し接写出来た写真を以下に。

種名は、エントツドロバチだと思う。

上の2枚の写真は、この蜂が地面に降りて来て、乾燥した泥を運ぼうとしている瞬間を写したものである。

エントツドロバチの名の由来は、この手の蜂が泥で作る巣の入り口を煙突状に作る習性から来ている。

さて、このエントツドロバチの生息分布は、国内は、本州以南…‥対馬含む九州そして大隈諸島まで。海外の生息分布は、朝鮮半島の南側と台湾と中国の沿岸よりの一部といったところであろうか。

ヤナギルリハムシ  Plagiodera versicolora (Laicharting, 1781)

昨日、霞ヶ浦の護岸で見かけたハムシの一種である。

大きさは、体長6ミリぐらいだった。

見つけた場所が、大きな湖沼の護岸というか、樹木の根が水中に生えているような場所なので、自ずと生えている樹木も限定され、近くにはヤナギとクルミしかなかった。

形態的特徴としては、触角の先端から6節ぐらいが少し膨らみ色が変わっているところと、横から見た時の腹部に当たるパートの体高が高いのが記憶に残った。

そして、このハムシが居たのが、何かしらのヤナギであったのだが、ヤナギしか生えていないような場所で、ヤナギにいた事から、ヤナギを好むハムシを調べていたら、ヤナギルリハムシという種が浮上して来た。

おそらく、上の写真の個体は、ヤナギルリハムシで合っていると思う。

このヤナギルリハムシの生息分布は、海外は、ヨーロッパには北から南から全土にいて、動物地理学における新北区である北米大陸の東海岸にも濃く生息しており、ヨーロッパと同じ旧北区に入る極東アジアでは、日本、台湾、朝鮮半島、中国の東岸に生息しているのが分かる。