コアシダカグモ Sinopoda forcipata (Karsch 1881).

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた。

写真だと分かりづらいが、近隣の蜘蛛としては、最大級なのではないだろうか。脚を含めた全長で、10センチ以上あるのではないだろうか。

種名は、アシダカグモかコアシダカグモかで迷ったが、脚の腿節に白い小点があるのは、コアシダカグモの方だという情報を信じて、コアシダカグモの方を種名に選んだ。

さて、この大きなアシダカグモの仲間は、北関東では珍しいのか、見た人が、「凄く大きな蜘蛛がいる!」みたいに感動したり、最近ではSNS に挙げたりしている現場に出くわす。

しかし、数十年前に九州で過ごした事がある自分にとっては、当時、なんちゃなく古い人家の屋内では、ごくごく普通に目にしていた大きな蜘蛛である。そして、当然のごとく、ゴキブリ等を食べてくれる益虫の認識を持っていた。

ただ、確かに成人して関東に出て来てからは、滅多に見ないクモになっていた。自分が想像するこの理由は、きっと南方系のクモなんだろうなという漠然としたものだが、それで、正しいと思う。

今回のコアシダカグモではなく、アシダカグモHeteropoda venatoria(Linnaeus, 1758)の分布を眺めると、東南アジアと中米及びカリブ海の熱帯エリアに濃い生息をしている種なのである。アフリカ大陸に関しては、沿岸部のおそらく港湾都市に集中しており、内陸部からの報告はない。

これから分かるように、中米か東南アジアのどちらかにオリジナルの生息地があるものと思われる。よく、バナナの移動と一緒に、世界へ散らばっていったとも言われている。ちなみに、私が数十年前に、アシダカグモを当たり前に目撃していたのは、過去にはかなりの港湾都市で、バナナの叩き売りを売りにしていた町である。その地区に濃かったのか、隣接する他の九州や中国地方の他の町にも濃く生息していたのかは思い出せない。

では、今回のコアシダカグモ Sinopoda forcipata (Karsch 1881).に関しては、世界では、殆ど認知されておらず、日本ぐらいに生息報告があるぐらいである。おそらく、世界の人達は、この2種を区別していない可能性もあるが、なんとなく、コアシダカグモの方も、南方系の蜘蛛の気はする。

ちなみに、このコアシダカグモは、日本では、東京都と茨城県が、準絶滅危惧種に指定しているが、元々、遠い昔から、この地に生息していた種なのかと疑っている私もいる。

まぁ、結論から言って、これだけ物流始め、人や物の移動が縦横無尽な時代であるので、蜘蛛も、意志とは関係なく移動に付き合わされる可能性はある。

もう少し気温が高い気候になれば、姿を見る機会がどんどんと増えていく生物の一つなのかもしれない。

コガシラアオゴミムシ?  Chlaenius variicornis (Morawitz, 1863)

最近、近隣で、このアオゴミムシの一種を見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、小さく感じた。アスファルトの地面を逃げまくる本種を、指で摘み上げるのに本当に苦戦した。

目測で、体長10ミリあるかないかだと思う。

同所で、間違いそうなゴミムシにアオゴミムシとチビアオゴミムシがいるが、アオゴミムシも産毛は目立つが、上の写真の個体ほどではなく、大きさも少しアオゴミムシの方が大きい。では、チビアオゴミムシはと言うと、大きさはいい勝負だが、チビアオゴミムシには、産毛がこんなになく、光沢感がある。

そうすると、コガシラアオゴミムシという種が浮上して来たのであるが、どうであろう。また、コガシラアオゴミムシの画像を見る限り、触覚の第3節までは色が薄くなっている写真が目に付いた。上の写真の個体と同じ特徴である。

生息分布の方は、国内は、北海道から南西諸島までいるようである。海外の分布は、ちょっと情報不足であった。

オオクシヒゲコメツキ Tetrigus lewisi(Candèze, 1873)

最近、近隣で、このコメツキの写真を撮っていた。壁に大きめのコメツキが止まっているのが見えたので、暫し観察のために、棒で触れて地面に落ちてもらった。

身体に付いている焦茶の部分は、落下時についた泥である。しかし、泥はみるみる剥がれていき、微毛の撥水力みたいなものに少し驚かされた。

大きさは、体長25ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、オオクシヒゲコメツキ。

触角が、もう少し分かる写真を、もう一枚。

雌雄共に、櫛髭状の触角をしているのだが、雌の触角の方が細身とのことである。上は、十分に立派な触角に見えるので、オスであろうか。

生息分布は、国内では、北海道から南西諸島まで。国外は、ロシア南東部から中国東南部まで、台湾国も含めて生息してるような認識ではいる。

樹液にも集まるらしい。我家の外灯下にも5月ぐらいに来ていて、鮮明な写真を撮っていたような記憶も蘇ってきた。写真を見返してみようと思う。