クロツヤキマワリ Plesiophthalmus spectabilis spectabilis (Harold, 1875)

最近、近隣で、この甲虫の写真を撮っていた。

大きさは、体長18ミリぐらいだったであろうか。

この甲虫との遭遇は、林縁をふと歩いている時に、クヌギかコナラの木肌を歩いているこの個体を見つけた。同時に、相手も、私を認識したらしく、逃げようと歩を速めたのが分かった。

しかし、どうしても彼(彼女)を捕まえたい理由があった。キマワリっぽく見えるこの個体は、遠目にも明らかに黒というより光沢のある色彩が見て取れていたからである。

運良く、捕獲に成功した後に、今度は写真を撮るために、明るいところに、彼(彼女)に来てもらった。そして、撮った写真が上の個体である。

写真だと、分かりづらくなってしまうのだが、胸背部は、渋い深緑で、上翅は、センチコガネのような薄らピンクや青の光沢がある。

このキマワリは何であろうと思ったのだが、胸背部に逆ハの字に見える凹凸がある事から、クロツヤキマワリという種ではないかと思っている。

今年は、近隣で、数回キマワリに出会っているが、どの場所のキマワリモも微妙に少しづつ違う風貌である。

キマワリも、奥が深いなぁ…。

カトリヤンマ? ヤゴ Gynacantha japonica (Bartenef, 1909)

最近、家の近所の谷津田を散策した時に、捕まえて、自宅に持ち帰って来た個体である。

マルタヤンマ、ヤブヤンマのヤゴと迷ったが、カトリヤンマのヤゴと思いたい。

さて、このカトリヤンマ……丘陵地の森林脇の水田や湿地で見かけるヤンマとのことである。まさに、捕獲場所は、ぴったりの場所である。

また、卵で越冬して、早いと孵化後1ヶ月ぐらいで成虫になる事もあるようである。幼虫期間が最も短いヤンマとも言える。

平均して7月下旬から羽化が始まるとのことなので、その時期には、また、その場所を訪れて、成虫のトンボの姿を確認してみようと思う。ただ、黄昏活動が顕著なヤンマらしく、日中は、竹藪とかでじっとしているとのことである。

ところで、このカトリヤンマ……各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、絶滅を宣言しているのが、青森県と秋田県、絶滅危惧Ⅰ類に指定しているのが、岩手県、富山県、石川県、千葉県、東京都……要は、関東甲信越エリア以北で、準絶滅危惧種以上の指定をしていない都道府県は、茨城県に埼玉県に群馬県に山梨県しかないのである。北海道には、もともと生息していない可能性あり。

そんなレアなトンボなので、羽化したトンボが夕暮れに飛び交い始める頃に、是非また観察に行ってみようと思っている。

ナワキリガ 成虫 Conistra nawae Matsumura, 1926

最近、近隣でこの蛾を見かけて写真に撮っていた。

大きさは、前翅長20ミリぐらいだった。

種名は、ナワキリガだと思う。ナワキリガの幼虫の食草として挙げられているブナ科の常緑のアラカシをシラカシに置き換えるなら、まさにシラカシの森みたいな場所で見つけた。

しかし、時期が合わないのである。この蛾は、成虫越冬するような蛾であり、秋の暮れに現れ、成虫で越冬して、翌年の4月ぐらいまで見られる蛾である。

今は6月も後半。

その時、繋がった!「あなたが、手に乗せている蛾は生体ですか?」と自問自答してる自分がいた。そうだ、この蛾は、自動ドアの溝の一番端に落ちていた死んでいた個体であった。

要は、この写真の個体は、数ヶ月前にお亡くなりになった個体かと思われ、これならシーズンのズレも頷ける。

常緑のブナ科カシ類を食する蛾(もちろん、ブナ科落葉樹もいけるはず)なので、生息分布も暖かい西日本と考えられる。ゆえに、関東以西……南西諸島まで。海外の分布は、ちょっと分からず。