ヒメオカモノアラガイ?

先ず最初にこの写真の撮影年月日は、昨年の11月の頭。タイムリーな写真ではない。

続いて、撮影場所は近隣のよく散歩する田園地帯である。

このエリアでは、凄く小さい黒っぽい殻色をした淡水巻貝を目にする事がごくたまに有るのだが、今回の1匹も、そのごくたまに出会った個体の一つである。

この小さな貝の生息場所は、常に水は流れている(時々は枯れていると思われるが…)水田横のU字溝から少し上がった陸地に無造作に放置されたコンクリート板の下とかである。群れているところとかは見たことがなく、単体で居るところしか見たことがない。

そして、この個体は表面が乾き切っているものの、基本的に、今、水から這い上がってきましたみたいに、地面は乾いていても殻面が濡れている個体が多い気がする。

どれも、大きさは、1センチは絶対にない。そこから考えると、2センチぐらいまでに成長するオカモノアラガイはないと思う。そのように考えると、ヒメモノアラガイが臭いなと思った。そして、少し不安になったのは、過去に、コシダカヒメモノアラガイと投稿した個体が、この今回ヒメオカモノアラガイと考えている種と同一種ではなかったかの疑念である。どちらも、比較的近い場所(4、5百メートル)での発見であるし……

因みに、似たような感じの外来種のハブタエモノアラガイという種も居るみたいだが、そちらは、もっと殻径が細く巻きも多い気がする。

また余談だが、近場ではサイズが同じぐらいで似たような雰囲気なのだが、殻の表面がツルツルしておらず、明らかに膨らんだ斑紋が連なって見て取れる個体も見つけた事がある。(そちらは、投稿するには、写真の画素が悪い。)

まぁ、この投稿の結論としては、種の特定はともかく、身近に、このような極小の水陸両用の巻貝が生息している事を少しでも知ってもらえるキッカケになれば幸いだというぐらいであろう。

ただ、滅多に目には出来ないと思う。

プラタナスグンバイ

このとても小さなグンバイムシとの遭遇までの経緯を簡単に説明すると、先ず最初に似たような形のアワダチソウグンバイとのフィールドでの出会いが先にある。

このアワダチソウグンバイの事を調べていた際に、とても似た雰囲気のプラタナスグンバイという種も存在する事を偶然知ったのであった。そして、仕事場の近くにプラタナスが植っているのを思い出し、当時、直ぐに見に行ってみたのだが、案の定、葉の裏に見つける事ができた。

今の時期、プラタナスの葉は全て落葉していることもあり、もしかして簡単にバリバリと剥がれる幹肌の隙間に潜り込んで越冬してないだろうかの予測とともに少し剥がして見たところ、やはり居た。ただ、全く動く気配はない。

このプラタナスグンバイも、アワダチソウグンバイ同様に北米原産の外来昆虫であり、日本での初確認は、2001年の名古屋との事である。それから、かれこれ20年、私の暮らす茨城県南部にも確実に生息している。ただ、そもそも飛べるのかも分からないこんな小さな昆虫が、どうやって拡がって行くんだろうと、とても不思議に思えた。しかも、このプラタナスの小並木から一番近いプラタナスの他の並木群は、差し当たって思いつかない。このプラタナスグンバイが、どのように遠く離れた他の場所のプラタナスに移動して行けるのか不思議でたまらない。

ところで、このプラタナスグンバイ……ネット上では、プラタナスの害虫としての投稿が殆どであった。

目下、冬場でプラタナスの葉が落葉してしまい、プラタナスグンバイの影響により葉がどのようになっていたかを確認出来ないが、葉が凄く変色してしまったりまではなっていなかった気がする。むしろ、それほどプラタナスグンバイの吸汁の痕が出てないなと感じたような記憶がある。

暖かくなって葉が出たら、しっかり再度確認してみようと思う。

マダラチビコメツキ

3週間ぐらい前だったと思う。1月にしては比較的暖かい日だったと記憶するが、よく散歩する近隣の田園地帯で、何か生き物でもいるかなぁ〜と、畔に置き捨てられている木の板を、ひっくり返してみたことがあった。

すると、この極小の昆虫が1匹だけ動いているのが目に入った。

真冬でも暖かい日には、昆虫が僅かながら活動しているのは目にしてていた。ただ、暖かい季節と違い、ダメ元になる事が殆どだが、この日は運が良かったのかもしれない。

ところで、この極小の甲虫を眺め返しているうちに、異常に小さい(5ミリぐらいしかない)が、コメツキムシの仲間に似ているなとは気が付いていた。

そこで、コメツキの仲間を調べ始めたものの、なかなか種には辿り着けなかったのだが、とうとうネット検索を繰り返すうちに、マダラチビコメツキという種に行き着く事が出来た。

このマダラチビコメツキなる極小のコメツキは、畑なんかでよく見られ、1年を通して見る事が出来るとの事である。確かに、1月の終わりに活動しているのを見ると、1年を通して見る事が出来るという情報は信憑性があるのかなと思った。