タケノホソクロバ 幼虫 成虫

先程、近所の小学校にグランドの状況を見に行ったついでに、校庭の片隅にいる虫達を探す。

先ずは、こんなのが目に止まった。

大きさは、2センチあるかなぁといったところ。サイズ感と毛の長さとツブツブ感から、過去に見つけたホタルガの幼虫に近いように感じた。

早速、ホタルガの仲間の路線で調べてみると、すぐにタケノホソクロバの幼虫がヒットしてきた。タケノホソクロバの幼虫で間違いないと思う。

ホタルガ同様に、幼虫の毛には、毒があるとの事で、触れると痛みや痒みの症状が現れるとの事である。記憶では、ホタルガの場合は、毒毛針が刺さるという訳ではなく、毛先から滲み出る毒液にやられるといった図式だったが、このタケノホソクロバの毒成分が、どういう風に伝播されるのかは、ちょっと調べただけでは分からなかった。

ちなみに、触れた瞬間に、「痛ツ」ってなる場合は、大概、毒針を刺されてるケースかと思うのだが、流石に我が身を使って実験するのは躊躇する。

このタケノホソクロバの幼虫の食草は、ササやタケとの事である。


2020年7月30日追記

本日、お昼休憩に車を停めた辺りに、草叢でも茂みでも、この以下の蛾が数匹目に留まった。

大きさは、前翅長で15ミリぐらいだった。似たような蛾は数種類いるが、翅が透けていないのと、成虫出現の時期を考慮すると、この蛾がタケノホソクロバというのかなと思う。

発見場所の近くには幼虫の食草になりそうなアズマネザサが、ところどころ群生していた。

写真では分かりにくいが、触覚や腹部の先に見える瑠璃色が印象に残る蛾であった。

ミゾソバ

ちょうど10日ぐらい前に、我が家から車で数分のところにある里山の田んぼの直ぐ傍に、とても繊細な趣を持った小花の咲く植物が自生しているのに目を止めたことがあった。そして写真に収めていたのを思い出した。

ただ、どの水田脇にも生えてるというわけでないようにも感じた。決して数は多くない印象。

その後、ネットで調べたところ、ミゾソバという名前が判明。名前の由来は、やがて出来る実が蕎麦の実に似ており、また、溝のような場所に生えている事から来ているようである。

花がとても似ている植物にウナギツカミの類があるが、ウナギツカミの葉は、もっと柳の葉の様に細長い。

最後に、このミゾソバの全体を写した写真をアップして、この投稿を締めくくる事にする。

ヒルガオトリバ(成虫)(つくば市南部)

本日、仕事中、昼休みに車を停めた辺りを20分ほど散策してみる。

川沿いのあぜ道で、ちょっと一風変わった蛾を見つける。最初は、上方から見ていて違和感に気が付かなかったが、写真を撮ろうと蛾の背面にスマホを近づけると、いつもの蛾のシルエットがスマホの画面が映し出されない。

そして、撮れた写真が以下のもである。ピンボケですみません。

私は、こういう蛾の存在を知っていたので、それほど驚きは無かったが、初めて見た人は、蛾とは思わないのではと思う。

名前は、おそらくヒルガオトリバで合っていると思われる。トリバガ科の蛾自体それほど数が多くなく、それらを可能な限り照合した結果、ヒルガオトリバガに似ているという結論に至った。

もう一つ、ヒルガオトリバではと思う理由には、直ぐ傍に薄い桃色の花を咲かせるヒルガオと思える植物が生えていたからである。

それはともかく、このヒルガオトリバ……どういう進化を遂げたら、このフォルムになったのであろう?……いや、違う……自然界で、このフォルムになるメリットがなんであったのであろうか、とても興味が湧いてきた。