ヤマノイモ

本日、台風一過、庭に台風の爪痕を探すが、思いの外被害は見当たらなかった。そんな中で、ヤマノイモと思われるツタが木に絡まっていたので写真に収める。

最近、家のすぐ側で、オニドコロというヤマノイモ科の凄く似たツタ植物が自生している事を知った事もあり、我家に生えているのが、ヤマノイモなのかオニドコロなのか気になり始めていたのだが、この写真の植物はヤマノイモで合ってると思う。

ヤマノイモとオニドコロの外見上の違いは、幾つか有るが、本日、見分ける為に参考にした点は、以下の2点であった。

✴️ムカゴが出来ているか?(この写真でも、真ん中下部の方に、一粒のムカゴが写っている……オニドコロには、ムカゴは出来ない。)

✴️葉が茎に対して対生で付いているか互生で付いているか?(対生がヤマノイモで、互生がオニドコロ)………嘘は好きじゃない。正直、今回は確認していない。

他にも、葉のイメージなども有るが、取り敢えず庭に生えていたこの個体は、ヤマノイモであろう。

さて、最後に、自然に生えているヤマノイモを掘って食べた事が有る人は、どれほど居るであろうか?スーパーに行けば、ヤマノイモから改良されたであろう歩留りの良さげな品種が沢山売られていて、それなりに美味しい。

ただ、私は野生に生えてるヤマノイモの方が、味(旨味成分)が、タイトにギュッと詰まっていて、全然美味しく感じられる。落ち葉が何十年もかけて分解されて出来た土壌の中で、その土壌に染み込み濾過される水分を吸収し、ゆっくりゆっくり成長した味が、野生のヤマノイモには有る。

これと似たような事は、魚の養殖でも魚種によっては当てはまる。本当に美味しい天然の味がある事を忘れてしまっている現代人が増えて来ているのではないだろうか。

ナミテントウ

テントウムシの投稿が続いているが、良い機会なので、もう一種、テントウムシの投稿をする。

今からちょうど3年ほど前の2016年の11月に、自宅の庭で撮っていたテントウムシの写真を投稿する事にする。

ナミテントウだと思う。集団で越冬するのか、結構な数が家の樋(トイ)周りに居たのを覚えている。

このナミテントウの紋様は、個体差がとても有るらしく、この時も、これが同じ仲間なのかと疑いたくなるほど、個体差には変異があった。以下に、同種と思われるが、背中の紋様がかなり違う2個体の写真を載せておく。

因みに、ナミテントウの紋様は、メンデルの法則によって遺伝していくみたいである。そして、この多様な紋様の出現は、パニア遺伝子というものが関係しているとのことだが、同じパニア遺伝子を持つナナホシテントウが、これほどまでには紋様の多様性が現れない事を考えると、似たような種類によっても、遺伝子の複雑な絡み合い方には、差があるという事なのであろうか。

とにかく、昆虫の世界を眺めていると、紋様の個体差が大きい種とそうでないと種がいる事には気付かされる。

カメノコテントウ

先程、ヒメカメノコテントウの投稿をした時に、我が家の庭でも、似た雰囲気のテントウムシを見た記憶があったので、過去の写真データを振り返ってみた。

すると以下のようなピンボケではあるが、テントウムシの写真を見つける事が出来た。写真の撮影データは、昨年2018年の3月28日となっている。

カメノコテントウという種類だと思う。日本産テントウムシの中では、最大種で1,2ミリ内外の大きさにまで成長する個体もいるらしい。

幼虫も成虫も、クルミハムシ、ドロノキハムシ、ヤナギハムシの幼虫を食べる。

我が家の庭にも、クルミ(ブラック・ウォールナットというアメリカ産のクルミ)は植わっているが、その木とのこの我が家の庭にいたカメノコテントウとの関連性みたいなものを、今後見出せて行けたらなと思う。

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2020年5月23日追記

1ヶ月近く時が過ぎてしまったが、最近、近隣でカメノコテントウの鮮明な写真を写す事に成功していた。

2020年4月28日撮影

このテントウムシは、土手のアブラナの一種に1匹だけ居たのだが、その大きさと翅の端が反り返ったような雰囲気から、直ぐにカメノコテントウだと分かった。

写しやすい場所で写真に撮ろうと捕まえると、何か赤い汁を大量に出した。当時、絶対にこの匂いも好奇心で嗅いだはずだが、もはや記憶の何処からも引っ張り出せない。

見つけた辺りは、小川沿いの土手であったので、近くにハンノキやヤナギの仲間は生えていた。そこに集まるハムシと共生しているのかなとも考えたい。