オニドコロ

今から、20日ほど前に、下の子を連れて、家から数分の家の周りを散歩した事があった。

その時に、数種の植物の写真を撮っていたが、以下の一枚もその時に撮っていた一枚である。

一見、ヤマノイモと思いそうだが、正確にはオニドコロというヤモノイモ科のツタ植物である。

この写真から、ヤモノイモでは無く、オニドコロを導き出した理由は、ヒレ(翼)のついた実の雌花の花穂への付き方である。この写真から分かるように、実のお尻の方が上を向く様にツタ(雌花穂)から伸びて実が付くのは、オニドゴロの特徴の様である。一方のヤマノイモの実は、雌花穂からぶら下がるように、お尻が下になるように付くみたいである。ちなみに、上の写真の中央少し左寄りに写ってる小さな薄黄色の花が、このオニドコロの雄花と思われる。オニドコロもヤマノイモも雌雄異株との事である。

他にも、オニドコロの方には、ムカゴが出来なかったり、根茎を食べても、アルカロイドを多く含み苦く、ヤマノイモのようには美味しくないようである。葉の形も、ヤマノイモの方が、なんか小さめで細めの気がするんだが、万人の客観的な印象はどうなのであろう。

ただ、秋も深まった時に、ヤマノイモと同じように、このオニドコロの葉も鮮やかに黄葉するようだと、美味しい根茎を求めて、掘ってしまいそうな気がする。

これからは、オニドコロとヤモノイモの違いを意識して、この手の植物を見てみようと思う。

アカボシゴマダラ(成虫)

本日の昼の散歩中に、アゲハチョウに似た蝶を発見していた。正直、アゲハチョウの一種だと思っていた。

最初は、写真を撮ろうと近づくと逃げられの繰り返しだったが、小さな幼木のすぐ側に腰を下ろし、向こうから近付いてくるのを待ってみることにした。

すると、作戦通りなのか、偶然なのか、その幼木の周りに舞い戻り、その幼木に執拗に止まろうとするではないか。慎重にスマホを近づけてシャッターを押すが、殆ど逃げようとはしない。警戒心は薄い。

その時撮った写真の一枚が以下のものである。

すぐに、その場で写真をチェックして、ある事に気がつく。尾を曲げて産卵の体勢に入っているではないか。ここで、最初からその幼木がエノキである事は知っていたので、アゲハチョウはエノキには産卵しない→では、この蝶は何蝶?との流れが頭に出来上がる。

少し予備知識もあった事により、直ぐにアカボシゴマダラという種類に行き着いた。

しかし、このアゲハチョウに似た派手な色彩のアカボシゴマダラという蝶を詳しく調べていて、ちょっと意外な事実に出くわす事になった。

この蝶は、1995年に埼玉県で始めて確認された蝶で、茨城県での初確認は2011年、少しづつ少しづつ関東圏から、ジワジワと生息圏を拡大しつつある外来種(元々の生息地は、東アジア大陸方面や台湾以南の暖かい地域)という事実であった。

そして、エノキに産卵する在来の国産の蝶達(オオムラサキ等)との競合を懸念して、環境省は、昨年、平成30年に、特定外来生物に、この蝶を指定しているという点である。

特定外来生物に指定されている以上、この蝶を許可なく飼育したり、販売したりすると、場合によっては、結構重い罰則を受ける事になる事は知っておいてもらいたい。

最後に、もう一枚、本日撮ったアカボシゴマダラの写真を貼り付けて、この投稿を締めくくる事にする。

キボシカミキリ 

本日、昼休みの散歩中に、何処からともなく、甘い匂いが漂ってくる。直ぐに、イチジクの果実が熟した匂いとは推測できたが、辺りの木の中からイチジクを見つけ、何か昆虫でも居ないか目を凝らしてみる。

すると、足下の草むらに、こんなカミキリ虫が飛び出してきた。

キボシカミキリというらしい。紋様の方は、黄色い点がもっと沢山ある個体など、個体差が大きい種類みたいだが、このキボシカミキリが好む木がイチジクやクワという事なので、キボシカミキリで間違いないと思う。

よく見かけるゴマダラカミキリより一回り大きい感じの中の大といったサイズのカミキリムシだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2021年8月4日追記

桑の木にいるのを近隣の各所で見かけていたが、昨晩は我家の外灯下にも来ていた。最初の投稿で、ゴマダラカミキリより大きいと書いているが、その後に出会ったキボシカミキリは、昨晩の個体も含め、ゴマダラカミキリと同サイズといったところであろうか。