ホソスジナミシャク 成虫  Lobogonodes complicata complicata (Butler, 1879)

昨晩、我家の外灯下に複数匹が来ていた。

初めて見る種のような気がしたが、過去の投稿を確認したら、2年前の4月3日に投稿している事が分かった。

そうすると、今の時期にあらわれた個体群は、2回目の羽化の個体達と思いたい気はする。

ちょっと翅を閉じ気味に止まる習性があるようだが、前翅長は10ミリぐらいの蛾である。

種名は、ホソスジナミシャク。

近似種に、シロホソスジナミシャクがいるが、そちらの方が北方系の匂いを漂わせている。

さて、このホソスジナミシャクの幼虫の食草は、ブドウ科のツタ類のようであるが、差しあたって、我家に飛来してきたホソスジナミシャク達は、ブドウ科のヤブガラシ達で育って来たのではと推測している。

ホソスジナミシャクの生息分布は、国内は、本州から九州の屋久島辺りまで。海外の分布は、台湾での生息も確認されていると思う。

フタスジエグリアツバ 成虫  Gonepatica opalina (Butler, 1879)

3日前の晩に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。

下唇髭の雰囲気から、直ぐにヤガ科のアツバの仲間であろうと分かるが、腹部の先端を持ち上げているのが気になった。腹部をこんなに持ち上げるアツバの仲間がいたっけという思いが浮かんだが、調べてみたところ、やはり初めて出会う蛾であった。

種名は、フタスジエグリアツバ。

ヤガ科カギアツバ亜科に属する蛾である。幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギ等のようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外は、ちょっと調べてみたが、ソースを見つけられなかった。

デーニッツハエトリ? 雄 Plexippoides doenitzi (Karsch 1879)

昨晩、我家の外灯下で見かけたハエトリグモのひとつである。

どうしても、カメラを近づけられない場所にいた為、真上からの写真が撮れなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいで、小さいハエトリグモだなとの印象を持った。

おそらく、デーニッツハエトリの雄だと思われる。

小さいから判別しにくいのか、マミジロハエトリのように普通に見られるハエトリグモとの事だが、近隣で印象に残っていないハエトリグモであるかもしれない。

ちなみに、デーニッツという名前の由来は、明治時代の外国人医師でクモ学者のW. デーニッツに因んでいるとのことである。

さて、このデーニッツハエトリの生息分布は、国内は、北海道から九州までで、本州は高地から低地まで、全域に生息しているようである。海外の生息分布は、韓国からの生息報告は、上がっているようである。