セアカキノコバエ(セアカクロバネキノコバエ)Sciara thoracica Matsumura

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた。

この日は、付近に大量にいたかもしれない。

大きさは、全長で8ミリ内外。ゆえに、体長は6ミリぐらいだと思う。

一瞬、この時期の定番のメスアカケバエかと思ったが、直ぐに調べたら、違うと分かった。メスアカケバエの背の方が丸く赤色が濃く、サイズも全然大きい。

そして、確かキノコバエと名前に付く種に、こんなのがいたよなと思い出し、調べたところ、セアカキノコバエ(セアカクロバネキノコバエ)と判明。

ちなみに、しっかりとした分類が確立されていない種なのか、所属する科も、複数存在するようである。一応、私は、ネット上で1番目にしたクロバネキノコバエ科で分類してみた。

さて、このハエが、沢山発生していた場所は、日陰で、おまけにジメジメしたコンクリートの建造物の傍の落ち葉がフカフカに分厚く積もったエリアであった。

このハエの写真を見た時の最初の感想は、ハエの仲間なのはなんとなく間違いないが、ハエってこんなに触角が長い種類がいるのかというものであった。触角は長いが、ハエの仲間なのである。

最後に、このセアカキノコバエ(セアカクロバネキノコバエ)の生息分布は、北海道と本州と四国と九州。海外は、韓国にはいるようである。

ヒメアカハネムシ? Pseudopyrochroa rufula (Motschulsky 1866)

約10日前に近隣で写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、正直に答えると、10日前に記憶した目測サイズを、もはや思い出せない。

最初は、ベニカミキリかと思い、一応写真に撮ったのだが、写真を見返して、カミキリの触角がこんなに立派な櫛髭状の種も珍しいなと思い、調べ直すと、アカハネムシの一種であると分かった。

そして、厄介なことに、アカハネムシとして片付けたかったのだが、どうもアカハネムシは、微妙な違いで更に種が分けられている事を知った。

そして、上の写真の種が何と言うアカハネムシかと言うことになるが、過去に2回見た事があり、“アカハネムシ“と“アカハネムシの仲間“として投稿もしているアカハネムシとの比較で気がつくことは、上翅の微毛の密度が高く短く細かいのか、赤い色が鮮やかに見える点である。もう一つの気付きは、尾部に向けて上翅が下膨れに見える種が多い中、上の写真の個体は、比較的、真っ直ぐに写真上は見える。

あと一つ、ネット上では触れられてはいなかったが、このアカハネムシの仲間は、中脚と後脚の脛節が長めで湾曲が目立つなという点に、私は気が付いた。そうやって、ヒメアカハネムシの画像を、他のアカハネムシ達の画像と見比べると、脛節が少し長いように見えてくる気がする。

一応、ヒメアカハネムシの生息分布は、北海道から九州辺りまでのようであるが、上の写真の個体をヒメアカハネムシとは決して断定はしていない。

ビロウドサシガメ Ectrychotes andreae (Thunberg, 1784) 2nd

約10日前に、近隣で見かけて写真に撮っていたサシガメである。

3年前の5月にも、同種の投稿はしているが、その時使った写真よりも良いものが撮れたと思うので、再投稿してみる。

大きさは、体長13ミリぐらい。

種名は、ビロウドサシガメ。

腹部を撮った写真。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州含む近海を経て……沖縄本島含む南西諸島まで。伊豆諸島や小笠原諸島にもいるようである。海外の方は、朝鮮半島(おそらく南部)、台湾、中国東岸、あとは、ミャンマーやタイの辺りで確認されている。ちなみに、南西諸島や南の方の個体は、腹部のサイドにもうちょっと赤みが入るらしい。

このビロウドサシガメは、アカシマサシガメアカサシガメシマサシガメと違い、草本類の上を移動しているのを目撃できるタイプのサシガメではなく、地面に接した石や板をひっくり返した時に目撃出来るタイプのサシガメかもしれない。

上の写真の個体は、立派な上翅を持っているが、短翅の特徴が固定された系統もいるはずである。ただ、立派な上翅を持っているからと言え、飛翔できるかどうかは、私は掴んでいない。