フトフタオビエダシャク 成虫 Ectropis crepuscularia ([Denis & Schiffermüller], 1775)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長16ミリぐらいであった。

種名は、フトフタオビエダシャク。早春に現れる蛾とのことだが、出現時期も一致している。

幼虫の食草は、多岐に渡っており、樹木も草本も結構広く食べれるようである。

生息分布の方は、国内は北海道から屋久島まで生息しているとのことである。海外では、Ectropis crepuscularia Duponchel, 1829の学名で認識されているのか、ヨーロッパのオーストリアの辺りと北米大陸の所々に生息しているのが分かった。

学名も統一されず、生息分布も規則性が見出せず、未だ未だ、あまり研究されていない蛾なのかもしれない。

モンシロツマキリエダシャク 成虫 Xerodes albonotarius nesiotis (Wehrli, 1940)

先ほど、我が家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で4センチぐらい。

種名は、モンシロツマキリエダシャク。始めて出会う蛾であった。

春に現れるエダシャクとのことである。幼虫の食草は、広色性で、色々な樹木の葉や草本が食べれるようである。

この蛾の生息分布は、国内は、北海道から屋久島までいるようである。海外は、台湾、朝鮮半島、中国北東部、ロシア沿海州辺りなのであろうか。ちなみに、タイトルの学名で検索しても、海外の情報はヒットしてくる事はなかった。(海外では、違う学名が流通しているのであろうか?)

そろそろ気温も安定してきたのか、とうとう本年も昆虫達の活動が始動し始めて来た気がするが、今のところ、本年出会った1番大きな蛾である。

ミツボシツチカメムシ Admerus triguttatulus (Motschulsky, 1866)

数日前に、このカメムシの写真を撮っていた。

車の窓に飛んで来て止まれるぐらいだから、飛翔能力はしっかりしていた。

大きさは、体長6ミリぐらいで凄く小さい。種名は、ミツボシツチカメムシ。

3年前の4月にも投稿済みと知ったが、今回の方が断然しっかりした写真が撮れたので、再投稿してみた。

シソ科のヒメオドリコソウ(ヨーロッパ原産の帰化植物)やオドリコソウを吸汁すると言われているが、確かに、この時期春先の日向では至る所でヒメオドリコソウが薄いピンクの小花を咲かせている光景に出会えるかもしれない。

一応、国内では、ミツボシツチカメムシ属には、本主含め4種いるようであるが、本種が一番一般種なのかと思われる。分類上位のホシツチカメムシ亜科には、シロヘリツチカメムシ(Canthophorus niveimarginatus Scott, 1874)という種がいるが、こちらは、環境省のレッドデータで、準絶滅危惧種に指定されている種である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、ちょっとインターネット検索では出てこなかったが、前出のシロヘリツチカメムシが、朝鮮半島にも生息していることは分かった。このことから、ツチカメムシ科ホシツチカメムシ亜科に属する小さなカメムシ達は、日本を東端にした極東の一部で繁栄している小さなカメムシ達なのかなぁとも想像したいが、どうなのであろう。