シロヘリキリガ 成虫 Orthosia limbata (Butler, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長17ミリぐらいだったと思う。

一目見て、目星が付いた蛾があったのだが、調べたところ、その付けた目星は正解であったと分かった。

この蛾の名前は、シロヘリキリガ。幼虫の方には、過去に何回か出会って来ているが、成虫との出会いは、初めてであった。

幼虫の食草は、バラ科のサクラやブナ科のクヌギやコナラとの事である。確かに、過去に、サクラの木で幼虫を見つけた記憶がある。

生息分布は、国内は、北海道から本州を経て、九州近海まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島と台湾では、目撃されるようである。

春先に現れる蛾のようである。

イモキバガ (イモコガ)成虫 Helcystogramma triannulellum (Herrich-Schäffer, 1854) 2nd

虫達が活発に活動するには、少し暦の上では早いかなと思いながらも、例年より暖かい日が多いことから、本日、今年、初めて家の外灯を付けてみた。

そして、今年初めて我家の外灯下に現れた昆虫は、以下の蛾であった。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

前翅上に見える白い点の雰囲気から、イモキバガっぽいなと思ったが、おそらくイモキバガで合ってると思う。

イモキバガは、我が家の外灯下のレギュラーとも言えて、一年を通して、見る事が出来る気がする。大概は、前翅上の白い丸が、もっとくっきりと見える個体が多い気がする。

関東では、年に4回羽化しているようで、もっと暖かい地域では、これが6回から7回の誕生になるようである。そして、上の個体は、昨年の晩秋に誕生した個体が越冬し、最近活動を再開した可能性もあるようである。それが理由で、白い丸が劣化で薄くなってしまったのかなと思いたがっている自分がいる。

さて、このイモキバガの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄近海までとのことである。海外の生息分布は、アジアは朝鮮半島、台湾、中国沿岸部、そして遠くヨーロッパは、ポルトガルや、地中海や黒海の沿岸部に生息しているようである。ちょっと、この世界分布から法則性を見出すのは難しい気がする。

この蛾の幼虫の食草は、サツマイモの葉やヒルガオの葉であるが、サツマイモの原産地は、中央アメリカ……ヒルガオの原産地は、東南アジアということで、このイモキバガという種の誕生の地を個人的に推測するのを難しくしてくれている。

シュレーゲルアオガエル? 雌 Zhangixalus schlegelii (Gunther, 1859)

最近は、殆ど昆虫を見かけないので、すっかり投稿はご無沙汰になっていたが、たまたま古い写真を見返していたら、カエルの写真が目に留まった。

撮影年月日は、3年前の4月12日。撮影場所は、自宅だが、元々捕まえた場所は、近所の用水路である。

少し大きいアマガエルのメスだなぁと感じながら持ち帰って来たのだが、当初からアマガエルにしては、少し違和感を覚えていたのは確かであった。

いくら産卵間近で身体に変化が現れている可能性を視野に入れても、アマガエルの肌感って、こんなにザラザラしていたかとは感じていた。そして、鼻の尖り方も、アマガエルより鋭い気がする。また、ネット上のシュレーゲルアオガエルの写真を確認すると、上の写真のように、黄色い小点が散りばめられた似たような個体も目にする事が出来る。

この辺を考慮すると、もしかして、シュレーゲルアオガエルではないかと思うのだが、どうなのであろう?私が、シュレーゲルアオガエルに馴染みがないので、自信はないのだが……

同所にいるカエルで、間違いそうなウシガエルの子供の可能性を考慮しても、ウシガエルの子供には、もうちょっとイボイボがあるし、この小さなサイズで産卵するとは思えない。

という事で、我が家の近所の環境には、アマガエルと同所に、シュレーゲルアオガエルもいるんだなと思い始めている自分がいる。

さて、このシュレーゲルアオガエルの生息分布は、海外はちょっと分からなかったが、国内は、本州以南……四国と九州までのようである。五島列島にはいるようであるが、対馬や佐渡島にはいないとの情報も読んだ。どうも、日本固有種のようでもある。ちなみに、このカエルは、泡に包まれた卵塊を産み落とすのだが、似たような習性を持ち、似たような雰囲気の近縁種にはモリアオガエルがいる。(モリアオガエルの国内分布は、本州と佐渡島である。)

最後に、これまで私もあまり見たことのないカエルだったが、各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、東京都が絶滅危惧I類に、栃木県、埼玉県、千葉県、奈良県、大阪府、兵庫県、岡山県が、準絶滅危惧種に指定している。他にも、神奈川県、滋賀県、京都府、愛媛県が、注視している種のような括りに選定している。