タケアツバ 成虫 Rivula leucanioides (Walker, [1863])

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

本日は、秋のこの時期には珍しく、外灯下に蛾の賑わいがあった。

そんな中、初めて見る蛾を発見。おそらく出会いたかった蛾であろう。

前翅長12ミリといったところ。

種名は、タケアツバだと思う。肉眼での感想は、もうちょっと白っぽく映っているという事であろうか。

幼虫の食草は、タケ類のようである。家の周りには、モウソウチクやマダケが繁茂しているのだが、この蛾に気がつけたのは、今回が初めてである。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾とタイから報告が上がっているようである。

ブドウトリバ 成虫 Nippoptilia vitis (Sasaki, 1913)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾である。

2年前の9月15日にも投稿済みの種であるが、今回の方がしっかりした写真が撮れたと思うので、再投稿してみた。

大きさは、開張15ミリぐらい。この手のトリバガの仲間にしては、大きい方だと感じる。

種名は、ブドウトリバ。

幼虫の食草は、ブドウ科の植物との事である。取り敢えず、我家の周りを眺めて、ブドウ科の植物を探すと、ヤブガラシであろうか。あとは、種子から育てた外国産のヤマブドウの類が、無造作に生えているかもしれない。あとは、少し離れた隣家の壁に、ナツヅタが這っている。

最後に、このブドウトリバの生息分布はと言うと、国内は、本州以南……九州近海を経て、おそらく南西諸島まで。海外の生息分布はと言うと、この蛾の学名が、Nippoptilia vitis (Sasaki, 1913)というぐらいで、日本から発信されている事が分かるが、この辺も原因なのか、ちょっと掴む事ができなかった。

スエヒロタケ Schizophyllum commune Fr.

秋の深まりの中、昆虫を筆頭とした小生物の活動を目にする機会も減ったことから、ちょっと視点を変えて、雑木林をキノコを探す目的で歩いてみた。

そして、小ぶりながら、こんなにふかふかのキノコを発見。

裏から見ると、こんな感じ。

調べたところ、名前は、スエヒロタケ。

幾つかの亜種に分かれるとは思われるが、ほぼ世界中に拡がっていると言っても良いキノコのようである。ここで、キノコ一般の世界分布を眺めていて、気が付いて来たことに、乾燥地帯には、キノコは、あまり進出しないということである。例えば、アフリカ北部や中近東等である。また、アラスカやシベリアやグリーンランドと言った地域からも、生息報告が上がって来ていない気がする。この辺の理由は、今のところ、私には掴めていない。

ところで、このスエヒロタケというキノコからは、ジゾフィランという抗悪性腫瘍剤が作られているとのことである。主に、筋肉注射をする形で、癌治療に使われるとのことである。

よく、キノコは癌に効くとの噂を聞くが、根拠の無いない事ではないと思えてきた。