テナガエビ

この投稿の写真のエビは、昨年の1月に近所の用水路の枡を網でガサガサした時に捕まえたエビを写したものである。

採った直後から、テナガエビだということは、分かった。でも、少し、えッて思ったのは、海から結構離れた内陸の、しかも小河川から派生してる水路の最上部の方のこれ以上は昇れませんよっていうどん詰まりの最期の落ち込み(枡)で採れた事実だった。

私の知識で、このテナガエビやスジエビという種類は、卵から孵(かえ)った幼生は、流れ流れて、海(汽水域)へと下り1ヶ月半ぐらい過ごした後、また上流へと遡ってくるという習性を知っていたからである。

海までは、随分距離が有るし、途中に幾つかの水門があるからで有る。また、海の方へと流れ下った幼生が、再び捕獲した地点まで戻って来る道のりは、大冒険だろうなと想像した。

そして、少し憶測したのは、海の方まで下っているイメージで捉えているけど、テナガエビの幼生成長に関与してるのは、純粋に水の中の塩分とかの成分とか比率が関係してるのではと思った。海までに幾つもの水門が存在していて、その水門を水質の境に捉えている事が多いけど、意外と上流の方まで、実際は汽水であり、そんなに海の方までは、実際は下ってない個体達も居るのではと思ったのである。

これを唱えたのには、他にも根拠が有って、では、なんでモクズガニは、昇って来てないのと疑問に思ったからである。近くの小川で捕まえた事がない。モクズガニの遡上には、やはり幾つもの水門が障壁になっているのではと感じたからである。テナガエビの遡上にも、水門は障壁になっている気がするんだが……

今度、私の住む地域から海まで、川の流速と同じ速さで、どれだけの時間で辿り着け、またエビみたいな泳ぐより歩いて遡上して来てそうな小さな生き物がどれぐらいで昇ってこれるのかを、ざっと計算でもしてみようかな。

チャコウラナメクジ

我家の庭に、2種類のナメクジが棲息しているのは最近掴んだが、1種はフタスジナメクジ、もう1種が、このチャコウラナメクジである。

このチャコウラナメクジは、元々の生息地は、ヨーロッパのイベリア半島(要は、スペインやポルトガルが有る半島)と言われていて、日本には、戦後1950年代後半に米軍の輸入物資にに混じって入ってきたと言われている。そして、それまで居たこれまた外来種であり日本のナメクジの優占種であったキイロナメクジに取って代わる形で、今や、一般的に一番よく見かけられているナメクジというのが通説である。

この写真が取られたのは、データでは、2016年の11月20日になっていたけど、屋外だと一年の寿命と言われているチャコウラナメクジも、そろそろ寿命が来る頃だったのかな。写真だと比較するものが無く分かりづらいが、結構大きく丸々と太った個体だったのを覚えている。数匹へばり付いていたのも覚えている。

ちょうど、植木鉢の受け皿の下に張り付いていたものを写真に写したのだが、今、写真を見返すと、ナメクジの糞みたいのが、結構写っているのに気が付いた。この受け皿は、逆さまにして写しているので、糞も逆さの状態でも、簡単には落ちない粘着質が含まれているような気がする。

最近は、我家の庭で、ナメクジを殆ど見かけなくなったけど、ナメクジを捕食している生物は、なんなんだろう?と思う。石の下などに隠れているナメクジの住処に滑り込んで行けるのは、やはりコウガイビルなのかなぁ〜と推測する。

ちなみに、この写真を撮った時、直ぐ隣に同じような植木鉢の受け皿が有ったのだが、その下には、かなり太めのコウガイビルが居た。差し迫っている危険(被捕食)に気が付く能力は、ナメクジは薄いみたいだね。

最後に、このチャコウラナメクジは、日本生態学会の定める日本への侵略的外種ワースト100に入っている。ナメクジ類は、広東住血線虫の寄宿種になっている事が突き止められているし、農作物に被害も与えるし、なんか生態系にどんなメリットがもたらされているのかの解明がされないと、なんか人類のエゴだと居なくても良い生物に思えてしまう。

アマガエル

我家の庭には、元々はアマガエルは住んでいなかった。元々は、除草剤に強そうな根が残る宿根雑草達が疎らに生えていただけの乾いた我家の庭に、アマガエルが好みそうな雰囲気は無かった。

今、庭で見かけるアマガエル達は、どれも、たまに、子供達が公園や林で捕まえて来たもの達の生き残りである。生き残りという表現を使っているのは、庭にある水場で産卵して、我家の庭で新しいアマガエルの命が誕生しているのを見た事が無いからである。同じ様に、我家の庭に持ち込まれたアカ(赤)ガエル達は、ほぼ毎年、庭のタライに産卵に訪れているのだが……

我家のアマガエルとアカガエルの持ち込まれ方に違いがあるとしたら、アカ(赤)ガエルは、過去に大抵、卵の状態で、庭のタライとかに移植されている。一方、アマ(雨)ガエルは、成体の状態で、庭に持ち込まれている。この辺りの違いが産卵に影響していないかを解明しようと、今年は、アマガエルのオタマジャクシを、庭のタライの幾つかに解き放ってみた。来年、我家の庭で、産卵してくれて、我家の庭生まれの初アマガエルとなってくれると良いのだが……

ちなみに、この実験は、アマガエルの卵で試してみたかったのだが、アマガエルの卵って、どれよ?っていうぐらい、近くの田んぼを眺めていても、私には分からない。

以下に、我家のアマガエル達の写真を、何枚か載せておく。

上の緑のカエルの写真を見てて、ふと疑問が出てきた。カエルの手足の指の数って、3本なの?