この投稿の写真のエビは、昨年の1月に近所の用水路の枡を網でガサガサした時に捕まえたエビを写したものである。
採った直後から、テナガエビだということは、分かった。でも、少し、えッて思ったのは、海から結構離れた内陸の、しかも小河川から派生してる水路の最上部の方のこれ以上は昇れませんよっていうどん詰まりの最期の落ち込み(枡)で採れた事実だった。
私の知識で、このテナガエビやスジエビという種類は、卵から孵(かえ)った幼生は、流れ流れて、海(汽水域)へと下り1ヶ月半ぐらい過ごした後、また上流へと遡ってくるという習性を知っていたからである。
海までは、随分距離が有るし、途中に幾つかの水門があるからで有る。また、海の方へと流れ下った幼生が、再び捕獲した地点まで戻って来る道のりは、大冒険だろうなと想像した。
そして、少し憶測したのは、海の方まで下っているイメージで捉えているけど、テナガエビの幼生成長に関与してるのは、純粋に水の中の塩分とかの成分とか比率が関係してるのではと思った。海までに幾つもの水門が存在していて、その水門を水質の境に捉えている事が多いけど、意外と上流の方まで、実際は汽水であり、そんなに海の方までは、実際は下ってない個体達も居るのではと思ったのである。
これを唱えたのには、他にも根拠が有って、では、なんでモクズガニは、昇って来てないのと疑問に思ったからである。近くの小川で捕まえた事がない。モクズガニの遡上には、やはり幾つもの水門が障壁になっているのではと感じたからである。テナガエビの遡上にも、水門は障壁になっている気がするんだが……
今度、私の住む地域から海まで、川の流速と同じ速さで、どれだけの時間で辿り着け、またエビみたいな泳ぐより歩いて遡上して来てそうな小さな生き物がどれぐらいで昇ってこれるのかを、ざっと計算でもしてみようかな。