コシロシタバ(成虫)

少し前に、夜の庭のパトロール中に、芝の上に居る蛾の成虫を発見。写真に収める。以下が、その写真。

この蛾の幼虫が好む食草樹は、クヌギとの事である。我家の庭には、クヌギは生えていない。我家から一番近いクヌギの木や雑木林までは、100メートルぐらいは離れているのではと思う。逆に考えると、この蛾の行動範囲は、100メートル以上はあるという風にも考えられる。

ちなみに、このコシロシタバは、2019年度の環境省のレッドデータ・リストでは、準絶滅危惧種として、リストアップされている。各都道府県が、独自に調査作成している近年のレッドデータ・リストでは、比較的近隣の県の状況を調べてみると、お隣の栃木県や千葉県で、準絶滅危惧種に、群馬県で絶滅危惧Ⅰ類、宮城県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

幼虫がどんな姿なのかを調べるために、ネットで検索するも、中々、幼虫の画像がヒットしない。これは、それほど、人の目に触れる事が少ないという事に結び付けて良いものなのか、どうなのか、真相は如何に。

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ヤブキリ

10日ぐらい前から、庭で鳴いている虫の正体を突き止めようと、鳴き声の発生源に慎重に近づくのだが、意外と警戒心が強く、2メートル近づいたぐらいの所で、必ず鳴き止んでしまう。

そんな折、飛んで火に入る夏の虫とはこの事かと思わせるが如く、鳴き声の正体と思える虫が、家の壁へと止まっていた。その時に撮った写真が、下の一枚。

ネットで、少し調べた所、ヤブキリと断定した。この写真の個体は、随分大きかったけど、これぐらいの大きさになると、ヤブキリも、植物質の餌だけでなく、他の昆虫など動物質の餌も食べるようである。

ちなみに、ヤブキリの鳴き声を、言葉で表現しなければならないとしたら、私の表現は、「乾いた空に向かって、ある程度の口径のある対空砲みたいな物を速連射してるようなイメージの鳴き声」とでもなるかな。

我家の庭では、1ヶ月前ぐらいには、ウマオイの仲間が、「ジーージッジーーー」と鳴いていたのを思い出す。ウマオイ→ヤブキリ→次は、アオマツムシ辺りが鳴き始めるのかな。

ツチイナゴ

今年の5月5日に我家の庭で写真に撮っていたバッタの種類が、ここに来ていとも簡単に判明。

写真を撮った時に、既に随分大きく成長しているバッタだなという印象だったが、理由は簡単だった。昨年の秋生まれで、成虫の形態で越冬した模様。そして、基本的にバッタの仲間で越冬するのは、このツチイナゴだけというから、写真のものはツチイナゴで、間違い無いであろう。……後に、科が違うが、ササキリ科のクビキリギリス等も越冬する習性がある事を知る。

身体的特徴としては、眼の下に涙を垂らしたような線状のデザインがあると言う事だが、確かに写真のバッタには、見て取れる。

食べているものも、大抵のバッタ類は、イネ科の植物が好きと言う事だが、このツチイナゴは、葛(クズ)とかイネ科以外の植物も好みらしい。この辺も、我家の庭に生息している事に頷ける理由になるかな。

続いて、下の写真は、1年ほど前の5月27日に撮られた少し緑がかった個体。むしゃむしゃ食べているのは、アメリカ産の野葡萄の葉っぱ。

ここに来て、このバッタが越冬した個体だと知ったら、今まで写真を見ても気が付かなかったドラマが、急に見えてきた。1枚目の写真の個体は、ジャンプに欠かせないであろう後ろ足が1本欠損してる。2枚目の写真の個体は、触覚が1本無い。

誕生してから約半年。自然界のサバイバルを生き抜いてきた姿なんだろうな〜。