ヤマトシジミ

数週間前から、このよく見かける小さな蝶が、庭を飛んでるなぁ、そのうち写真にでも撮ろうと軽い気持ちで眺めていたんだけど、昨日、明らかに、庭のあちらこちらで、このヤマトシジミの姿を目撃し、まさに我家のヤマトシジミのフィーバー(旬)を実感する。

以前は、虫達のこうした状況を、産卵にでも、我家の庭に集まってきた時期なのかとの発想をしていたが、最近は、「嫌違う」、全部、我家の庭で一斉に羽化し始めたんだよとの発想に、考えを改めている。多分、それで正しいと思う。

スマホだと鮮明な写真が写せず、こんな写真になってしまうが……

写真を撮ろうと思ったら、離れてしまったが、交尾中の個体もいた。

この年齢になって、初めて昔からよく何気なく見かけていたこの蝶の生態を学ぶことになったが、限りある人間の一生の中で、同じ時代同じ空間を共有した生きる仲間達の事を少しでも知るチャンスに巡り会えた事に幸せを覚える。

「ヤマトシジミさん、随分前から知ってたけど、これからは、もっと深いお付き合いを宜しくお願いします!」との気分である。

さて、このヤマトシジミの特徴を簡単に記しておく。産卵に選ぶ植物、幼虫が食べて育つ植物共に、カタバミという事である。年に、4、5回発生するようである。我が家で発生するのも頷ける。雑草として、抜かれる事を上手く逃れたカタバミが、庭のあちこちに散在している。庭には、少なくとも3種類のカタバミが存在するが、ある記事では、ムラサキ葉のイモカタバミは選ばないとの記述があった。我が家には、普通のカタバミ、ムラサキの葉の芋カタバミ、大きく直立するカタバミの3種類が混生しているので、今後は、その辺の真偽も、のんびりと確証していけたらと思う。

また、このヤマトシジミは、雌雄によって翅の色合いが違うようで、オスの前翔表側は、薄い灰水色のような色合いで、メスの方は、黒茶っぽい色のようである。このメスの色合いが、種名にシジミと入る由縁と思われる。オスの色合いも、十分、シジミ汁の薄い青色と被るような気がすると言いたがるのは、私ぐらいとしておこう。

今後、庭のカタバミを抜くときには、ヤマトシジミの幼虫を見つけたく、少し注意して観察してみようと思う。

アカイラガ 幼虫 成虫

最近の庭の夜のパトロールで、この少し厄介な小さな幼虫が、庭にかなり沢山誕生している事に気が付いてしまった。しかも、樹木の好みを感じさせずかなり広範囲に渡って発生している。

この小さな幼虫を厄介と紹介した理由は、確実に毒棘を備えているからである。毒を注入されると、「痛っ」って、少したじろぐことになるあのイラガの幼虫特有の不快な感覚である。

今年のうちに、剪定した枝を束ねて運ぶ時等に、4、5回は、絶対刺されると予想する。

少しづつ、見つけては殺すのも有りだけど、ちょっと心折れそうな程のかなりの数が居そうな気がする。イラガの幼虫期間って、どれぐらいなんだろう?毒棘の悪影響の出る幼虫期間をスルーして、あのイラガ独特の繭の状態の時に潰す作戦もあるかな。ただ、年2回発生の性質を考えると、イラガの繭を容易く発見出来そうも無い夏のシーズンにも繭化するって事か?

そんなイラガ対策に頭悩める今日この頃、庭の夜のパトロールでは、私的に心が愛おしくなるシーンにも出くわしていた。

大好きなヤモリ達が、庭の多くの場所で樹木の細枝の先まで登り、真っ暗闇の中、自発的に夜のパトロールをしてくれている事に気が付いたのだった。パトロールを、買って出てくれてるヤモリ達は、皆んなかなりデカイ。餌を豊富に食べてるんだろうと思う。

我家の庭に、思いの外、虫達が居ない今シーズンだが、ヤモリ達の増加も関係しているのかもしれないとも、想像を膨らませた。

さて、最後にアカイラガの幼虫の投稿に、何故ヤモリかと言うと、このヤモリ達が、アカイラガの幼虫を捕食してくれれば良いのになと少し期待があるからだ。幼虫は不安定な葉の裏側に付いて葉を食べるので、枝を移動するヤモリからは、なかなか捕食し難いと思うけど、なんとかアカイラガの幼虫を食べてくれる事を願いたい。

少し気になったのは、イラガの毒棘は、小さな爬虫類のヤモリには、どういう影響があるのかなという事である。まあ、イラガの幼虫は無理でも、産卵にやって来るイラガの成虫の蛾の方は、捕食してくれていることは間違いないであろう。

下の写真は、昨日撮った夜間パトロール中のヤモリ。

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2021年5月25日追記

数日前に我家の外灯下で写真に撮ったアカイラガの成虫が、メリハリのある配色で投稿に相応しいと思ったので、アップしてみる。

もっと茶色一色に見える個体も多いが、基本的に、毛がフサフサしていて写真だと大きく感じそうだが体長1センチちょっとの小さな蛾である。

ホシハラビロヘリカメムシ 幼虫 成虫

これも、昨晩の夜の庭のパトロール中に撮った写真である。

アメリカ産の野葡萄の葉の上に止まっていた茶色いカメムシ。比較的、直ぐに名前が判明。

ネットで検索した結果、ホシハラビロヘリカメムシとの事である。判別の決め手になったのは、成虫も幼虫も食べ物が、マメ科植物の汁という点だった。近くに、手をこまねいている葛(クズ)が有るし。ホシハラビロカメムシで間違い無いと思う。

マメ科植物が好きという事で、大豆農家には、被害が出るらしい。汁を吸われると、具体的にどんな被害が出るのか、そのうち調べてみようと思ったりした。

ちなみに、このカメムシを紹介している記事の中に、臭いカメムシでないとの紹介があった。大雑把に緑のカメムシは、臭い種類が多く、茶色い種類は、それほどでも無いと書いてあった。

毛虫の毒棘の人体実験は、ちょっと遠慮するが、今後、カメムシの匂い実験は、自らやってみようかなと思った。


2020年3月8日追記

カメムシのアルバムを整理していたら、このカメムシの幼虫と思われる写真を発見したので、ここで紹介しておくことにする。

撮影年月日は昨年の9月1日。