ウスバフユシャク 成虫

5日前に我が家の窓に止まっていた。

冬は、めっきり昆虫の姿を見かけなくなり、自ら見つけてみようとの気も弱くなるが、寒さが苦手なのは、人間も昆虫も同じようである。

この真冬に活動している蛾と言ったらフユシャクの仲間が浮かんだが、調べたところ、ウスバフユシャクという種に行き着いた。

紛らわしい種が数種居たが、平地に一般的な種で、内横線の鋭角な曲がり具合等から本種と断定した。

幼虫は、ブナ科のコナラやクヌギ他……各種広葉樹が好みのようである。

それにしても、蛾の世界で不思議なのは、昆虫の活動時期として一般的でない寒い時期に現れる種類がどうして居るのであろうかということである。

このフユシャクという蛾の仲間達は、雌の形状に特徴があって、成虫になっても翅を持たないのである。この特徴は、ミノガの仲間にも近い気がする。

今のところ、私は、フユシャクの仲間のメスを実際に見たことはない。こんな寒い時期には、外出の機会も減って当然である。それが本能であろう。

エグリヅマエダシャク 成虫 秋型 Odontopera arida arida (Butler, 1878) 

最近、ここに行けば必ず何かしらの蛾に出会えるというスポットを発見した。

寒くなり、蛾の種類や数も減ってきたが、この日も、アスファルトの地面上に、息絶え絶えのこの蛾がいた。

なんとなく初めて出会う蛾の気がした。

大きさは、前翅長22ミリぐらいだったと記憶する。種名は、エグリヅマエダシャクであろうと思う。やはり初見の蛾であった。

幼虫の食草は多岐に亘り、広色性の種類のようである。春と秋の年2回発生のようである。今回、私が目にした個体は、秋生まれの蛾なのであろう。

クロネハイイロヒメハマキ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長8ミリぐらいだろうか。

ハマキガ科の蛾が、こんな時期に現れるのは珍しいなと思いながら調べてみたところ、クロネハイイロヒメハマキという種に似ているとの結論に至った。

結構、広食性の蛾のようだが、リンゴやイヌツゲに付いた時には、害虫として嫌がられているようである。