マエキヒメシャク 成虫

数日前に、子供達と近所の散歩をした時に、写真に納めていた蛾の紹介をする。

決して小さな印象は持たなかった。この翅を広げた開張スタイルで35ミリぐらいあった。

似た種は、多そうだが、マエキヒメシャクが臭いと思う。幼虫の食草がバラ科植物の多岐に渡ることや、写真を拡大すると分かるのだが、黒い微粒の鱗粉みたいのが結構見て取れる点や、そうした点からも、マエキヒメシャクと睨んでいる。

ところで、白というかクリーム色というかこの手のシャクガ類は、頻繁に見かけるが、出会った環境やシーズンで、種を特定するにあたっての分析力みたいなものも養われつつあるので、今後はどんどんとその能力に磨きをかけて行きたく思う。

アカスジシロコケガ 幼虫 成虫

数日前に、家から200メートルぐらいの場所で目に止まった。

ちょうど今時分、辺りの至る所で見れるクワゴマダラヒトリの幼虫に似てるけど、何か違うと思い写真に撮っていたのだが、種名が分かった。

背中のラインが二筋なのと、そのラインが黄色味を帯びているので見抜けた。

名前は、アカスジシロコケガと言い、クワゴマダラヒトリと同じヒトリガ科の蛾の幼虫である。因みに、その下の下位分類は、クワゴマダラヒトリは、ヒトリガ亜科、このアカスジシロコケガは、コケガ亜科に属する。

蛾の名前は、幼虫時の色彩とか関係無しに成虫の姿の連想で名付けられていることが殆どだと思うが、成虫は、白ベースに赤というかオレンジというかのラインが絶妙に絡み、シンプルに気持ちいい美しさを持っていると感じた。

コケガと名に付いているだけあって、幼虫の食草は苔である。

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2021年8月9日追記

昨晩、我家の外灯下に、アカスジシロコケガの成虫が2匹来ていた。

出会えたかった蛾に、やっと出会えた。年2回目の個体群なのか、体長で18ミリぐらいで、心持ち小さめであった。

ちなみに、アカスジシロコケガの伊豆諸島亜種というのが居るらしく、赤筋のない真っ白の個体群らしい。

伊豆諸島(小笠原諸島は違う)には、本土と同じような生態系があり、過去に本土と陸続きの時代があった事を連想させる。おそらく温暖化が始まり、海水面が上昇し始める2万年前には、この蛾が殆ど同じ姿で居たことを意味している。そして、どうして、伊豆諸島に孤立した個体群からは、アカスジが消えたのか、背景が知りたくなってしまった。

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2021年8月10日追記

先ほど、我家の外灯下にまた来ていたが、今回の個体は黒点が一つであった。

調べたところ、黒点が一つがメスであり、二つがオスとのことである。

紋様も、オスとメスで違うようである。

マエアカスカシノメイガ 成虫

一週間ぐらい前に、家の外灯に寄って来ていた蛾の名前が分かったので、投稿する事にする。

名前は、マエアカスカシノメイガ。

マエアカスカシノメイガのマエアカの部分は漢字で書くと前赤で、前翅の前の部分(縁)が赤茶色(写真だと懐中電灯の明かりで薄くなっている)をしている事を意味していると思われる。続いて、スカシの部分は、透かしであり、これは翅が薄く透けて見える事に由来している。確かに、写真でも、下の緑が透けて見えているのが見て取れる。翅を広げた状態だと、もっと透け透け感が顕著に見て取れる。ノメイガは、野メイ蛾なのかなぁ〜。

写真の状態で縦にも横にも2センチぐらいのサイズであった。

幼虫の食草は、キンモクセイやネズミモチといったモクセイ科の樹木の葉みたいである。我家の敷地には、キンモクセイは無いが、周りのお家には植っている。その辺から来たのであろうか?