ウリカエデ 加波山

もうかれこれ3週間以上経つが、家族4人で近隣の低山に登山に出かけたことがあった。

登山なんかするのはいつぶりだろう?ちょっと思い出せないぐらい昔のことなのかもしれない。

標高50メートル辺りから歩き始めて、頂上の709メートルまでの間に、どんな植生の変化や昆虫層が広がっているのか、ワクワクする気持ちでいっぱいで出かけた。

昆虫を始めとした動物の類には、それほど出会えなかったが、満足の行くだけの植物には出会える事ができた。

では、登山中に出会った個人的に気になる植物を紹介していこうと思う。

直ぐに、名前は、ウリカエデと分かった。過去に、カエデ類にハマった時代があって、高山にドライブに行っては、色々なカエデに魅了された時代があったことから、名前や特徴を知っていた。

ウリカエデの名の由来は、幹肌が瓜の縦縞みたいな紋様になるとことから来ているはずである。

今回登山した山では、標高100メートルから400メートルぐらいの間に高頻度で集中してあった。ただ、場所によっては、もっと高地に生えているのも知っている。

ここで、気になるのは、標高400メートル以上600メートル以下の辺りに、ウリカエデと思いたいけど、ちょっと疑問符の残るカエデがあった。ウリカエデのような出立ちで、葉を小さくしたカジカエデのようなカエデであり、どことなくミネカエデっぽくも見えるカエデであった。

以下に、ウリカエデの変形と思われるカエデの画像をアップしておく。

スゲオオドクガ 成虫

最近、近隣で、以下の蛾の死体に出会った。

特徴的なフサフサの触角と中途半端な大きさから、ドクガの仲間の予感はしていた。調べたところ、ネット上で、スゲオオドクガとして紹介されている蛾に似ていると思った。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだったと思う。

さて、ここで、この蛾の幼虫は、小川沿いのヨシとかに居るところの写真と共に、過去に投稿済みだった確かな記憶があったので、自らのブログの投稿を見返してみた。

すると、スゲオオドクガという名ではなく、スゲドクガという名で既に、やはり投稿があった。しかも、幼虫のみならず成虫の写真もアップしていた。(成虫の紹介をしていたのは、完全に忘れていた。)

しかし、その成虫の写真が、今回投稿しているスゲオオドクガと思われる蛾の写真と明らかに違う雰囲気なのである。同一種に対して、種名にオオを付けるか否かの人達が存在するというだけでは済まないようである。

大きさ的には、私が数ヶ月前にスゲドクガとして投稿した蛾の方が、今回投稿しているスゲオオドクガと言われている蛾よりも大きい記憶がある。今回の、スゲオオドクガは、触角が立派で雄と思われるが、概して雌より小さい雄にしても大きい蛾には思えない。

ネット上のスゲオオドクガとスゲドクガの記事は、スゲオオドクガの比率が多いので、私をはじめ、スゲドクガとして紹介している蛾は、他の蛾(例えば、キアシドクガ)を取り違えている可能性もなきにしもあらず。

ちょっと、今後、このスゲオオドクガ、スゲドクガに関しては、要観察続行というところであろう。か。

ハンミョウ

ちょうど2週間ぐらい前の事だが、家族で一番近い山系の山に登山に出かけた。

その際に、見かけて写真に撮った。

大きさは、体長15ミリぐらいだったと思う。登り始めて何合目ぐらいなのであろうか、標高200メートル付近の開けた日当たりの良い場所に群れでいた。

どの個体も近付くと直ぐに飛び立つが、ハンミョウという虫である事は分かった。ハンミョウ自体は、カラフルに鮮やかな虫として知っていたが、実物に出会ったのは、初めてであった。

確かに、頭部に金属光沢があり、全体的に多彩で、人目を引き、人間の記憶に残りやすい虫ではあるが、タマムシの全体的な光沢と輝きには敵わない気がした。ネット上で、美しいと言われている虫達は、実際にフィールドで出会って、自分の目で見て、自身の感想を持つ事は大切であると思う。同じく、ネット上で美しいと言われているアカスジキンカメムシなんかも、同じタイプであろう。ただ、どちらも繊細に味のある美しさ(光沢)を持った色彩の昆虫である事は同意する。

さて、このハンミョウを、その場で捕まえる事は出来たが、ハンミョウ=カンタリジン(有毒水脹れ成分)の子供の頃からの前知識があり、指で摘むことを躊躇した。

しかし、もう一度、調べ直してみると、時代は変わっていた。正確には、。ツチハンミョウ科のツチハンミョウマメハンミョウは、カンタリジンという有毒成分を持っているとの事だが、所謂、本種含むオサムシ科ハンミョウ亜科のハンミョウ達には毒は無いと紹介されるようになっていた。ちなみに、同じ毒成分は、私が近隣で出会う昆虫達の中では、ハネカクシ科のアオバアリガタハネカクシ(アオバアリガタハネカクシの毒成分は、ペデリンという別成分であるらしい事が後日分かった)やカミキリモドキ科のモモブトカミキリモドキなんかも備え持っている。

という事で、今度は素手での捕獲にチャレンジしてみようと思う。このハンミョウは、同じ山の600メートル付近の開けた林道の辺りにも居た。要するに、水が染み出すような山間の開けた乾燥した場所に群れていた印象である。

最後に、沖縄には、オキナワハンミョウという種が居るらしく、本土のハンミョウと瓜二つの外見なのだが、沖縄本島含む南西諸島は、170万年前には、大陸や日本本土と地殻的に分離していると認識している。それほど長い期間を瓜二つの形態維持で生きてきている事に、ちょっとだけ好奇心がくすぐられる。