コバネハサミムシ (キアシハサミムシ)

このハサミムシは、我家の庭で捕まえたものだが、基本的に、そこら辺の石の下で見つかる一般的なハサミムシは、このハサミムシかなと思う。

大きさは、今回は室内で定規を使って測ったので、ある程度正確な事が言えると思うが、触角を入れずに、1,5センチといったところ。

特徴としては、触角の先端が白いのではなく、3節目ぐらいから途中から白くなっているところは、注目して良いのではと思う。また、コバネハサミムシのコバネの意味するものは小羽であり、翅の名残のようなものが見えるのだが、上の写真だと写せなかった。

触角の先端が白く、このコバネハサミムシより1,5倍ぐらいの大きさで、腹部なんかがでっぷりしたヒゲジロハサミムシという種類も、私は、林内の朽木の中でよく見かけるが、2種は、上手い具合に棲み分けが成り立っているように感じる。

さて、ハサミムシ達を見て思うのだが、とにかく逃げたり隠れたりするのに長けている。スピードも知恵も結構備わっている気がする。ただ、土でも切り株でも、穴に逃げ込もうとするのだが、逃げ込もうとした穴が想像より小さかったり、奥行きのない穴っだったりで、頭隠して尻隠さずの状態でジッとしているハサミムシ達の光景をよく見る。上手く隠れきれていると思っているのか、いつかハサミムシ達に聞いてみたいものである。

モトヨツコブゴミムシダマシ  つくば市中部

仕事の昼休に仕事先にある林の中で撮っていた小さな甲虫の名前が判明したので、投稿してみる。

朽木となった切り株を少しほじっていたら現れた。なんとかさ、手で摘み、切り株の上に載せて写したのが以下の一枚。

最初は、頭部が欠損しているように見えて、穿っている時に頭部を損傷させて、もはや生きていないと思っていた。

ただ、同じ切り株にいる他の昆虫達を探していたら、切り株上のその小さな黒い甲虫が動いているのが視界に入った。

という事で、尾側からや上部からでは写らない頭部を写してみようと掌に乗せて頭部の方から写してみたのが以下の一枚。我ながら、スマホでよく写せた方だと思う。

もう一つ掌に乗せた理由は、この甲虫が出す匂いを嗅いで確認してみたかったからである。こちらの思惑を察してくれたのか、直ぐに掌上に辛子色の液体を垂れ流したので、恐る恐る嗅いでみたのだが、何処かで確実にドンピシャの匂いを嗅いだ事がある。病院系?その場で、ずっと思いを巡らせていれば、その匂いと結び付く場面が出て来そうだったが、限られた昼休憩の時間であったので、とにかく、近い匂いだけは押さえて、その小さな甲虫はリリースしてあげた。そして、近い匂いは、正露丸かな。

さて、このモトヨツコブゴミムシダマシは、朽木の中に暮らしているらしく、大きさは1センチ弱ぐらいが平均サイズのようである。見つけた時は、ずいぶん小さく感じて、5ミリ程度しかないような気がしてたが、今改めて、自分の手のひらのシワと虫のサイズを照合してみると、やはり9ミリぐらいはある気がする。

ちなみに、モトヨツコブゴミムシダマシのモトの意味は、私には分からないが、ヨツコブは、私の写真でも確認できると思うが、胸背部にコブが4つあるところから来ている。

最後にお腹側から写した写真も1枚。

アカシマサシガメ  

最近、仕事先で昼休に写していた写真を使い、カメムシの仲間を一種、紹介してみようと思う。

仕事先の林内の無造作に倒木が集められたスポットに居た。大きさは、1センチちょっとといったいったところで、この時期にこの姿を考えると、成体で越冬していると思われる。

見ただけで、サシガメの仲間であることは分かったが、名前は、アカシマサシガメ。もっぱら、ヤスデ類に口を差込み、栄養を吸収して生活しているサシガメのようである。

確かに、このアカシマサシガメを見つけた林内には、倒木は多く、朽木の中に色んな種類のヤスデをよく見かける。

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2020年5月6日追記

昨日の夕方、寸暇を惜しんで、庭の草取りをしていた。すると見慣れたサシガメが2匹現れた。

最初の投稿の個体と若干、胸背部の形態や翅の紋様に違いが見て取れるが、同じアカシマサシガメだと思う。

アカシマサシガメをよく見かける森と自宅との距離は、20キロメートル。長い年月の間に、地域間で個体に差異が生まれているとも考えたいが、真実は分からない。

ところで、我が家の庭に、このアカシマサシガメが餌にすると言われているヤスデの類は、そんなに居ない気がする。何を食べてるんだろう?