クサギカメムシ

これも、昨日庭で撮影。ちゃんと撮ったつもりが、少しピンボケ。

大きなカメムシだなぁ〜というのが第一印象だったが、直ぐに名前も判明。

クサギカメムシというカメムシの世界では至極一般的なカメムシとのことである。

ちなみに、クサギカメムシのクサギの由来は、成虫が臭木という蔦植物に付く事からきているとのことである。他にも、桑の木なんかにもよく来るとの事である。……後日、クサギという植物が樹木である事を知り、この臭木という蔦植物というのは、ヘクソカズラの事ではないかと思うようになっている。ヘクソカズラなら、我家の庭の地面を所々這いまわっている。

一方、幼虫が生活したり、産卵に選ばれる木は、杉やイチイ、桜や桐と言ったところらしいが、我が家の近辺に、イチイは敢えて植樹でもしない限りは無いだろうし、桐(アオギリ)も、同じ様な状況かなと思う。そうすると、杉か桜を産卵に選んでいるという事なのだろうか。

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2020年5月22日追記

最近、家の外灯に、クサギカメムシやアオツヤカメムシが沢山飛来していた(全部、我家の庭で誕生したのかなと推測する。)日があった。今年は、新顔のカメムシを見つけると匂いチェックをしていることから、このクサギカメムシの匂いチェックもしてみる事にした。

カメムシとしては、かなり大型のカメムシなので、強烈な匂いに見舞われることも予測し、このカメムシを数秒間摘んでいた指を、恐る恐る鼻腔に近付けてみた。因みに、カメムシを直接鼻腔に近づけるというスタイルは、採用していない。

すると、匂いの方は一般的なカメムシ臭の後に、比較的直ぐに柑橘系の爽やかな匂いがしてきて、カメムシ臭の方は直ぐに消えるのに、爽やかな柑橘系の匂いは、ずーっと残るみたいなタイプであった。総合印象としては、悪臭には思わない。

ただ、想定外だったのは、その強烈な刺激であった。指を鼻に近づけるや否や、鼻腔の奥にツンと来る刺激に見舞われたのであった。所謂、ワサビを大量に摂取した時に鼻の奥にくる刺激と同じものだった。

ワサビが鼻にツンと来る原因物質は、アリルイソチオシアネートという揮発性の高い物質だとの事だが、クサギカメムシによる鼻腔奥の刺激の原因物質と同じ成分かは、私には分からない。

ただ、なんとなく分かってきたのは、所謂、カメムシ臭の原因物質は揮発性が高く、同時に油分も含んでいそうな柑橘系の成分だけが、付着した部位に残り続けるんだと思う。

カメムシの匂いは、意外と様々な世界に可能性を持っていそうだぞとの気がしてきた今日この頃。(笑)

最後に、上の写真より、もうちょっと鮮明なクサギカメムシの写真を貼り付けておく事にする。

セスジナガキマワリ

昨晩の庭のパトロールでは、こんな甲虫も見つけていた。

この手の黒い甲虫類も、少しづづ正解の種に絞って行くための知識が、私の中で増えて来た。今回も、先ずは、木に登ってる→比較的動きが速いとは言えない→大きさや羽の特徴→眼の形等から、セスジナガキマワリであろうと断定した。写真だと、前翅のパート(腹部)がそれほど長くは見えないが、実物を見たときの印象が細長いだった事は確かである。

キマワリの餌は、キノコ類や菌類との事である。因みに、殆ど同じ場所で、1ヶ月ぐらい前に、今回のセスジナガキマワリよりふた回りぐらい大きめのキマワリという種を見つけていたので、そちらの投稿も、良かったらご覧になってください。

以下は、セスジナガキマワリの写真である。一緒に写っているのは、フタスジナメクジ

クロシタアオイラガ(幼虫)

最初に、初投稿から1年経って、我家のヒロヘリアオイラガと思っていた幼虫が、クロシタアオイラガの幼虫であると確実に気が付いた。ゆえに、本日2020年7月30日、投稿のタイトルを、クロシタアオイラガ 幼虫と改めさせて頂いた。

以下は、オリジナルの一年前の投稿のままである。

因みに、クロシタアオイラガの成虫の投稿は、こちらからお入りください。

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昨晩の庭のパトロールで、このよく見かける蛾の幼虫も見つけていた。

直ぐに、ヒロヘリアオイラガと分かったが、この蛾の若齢幼虫の特徴である集団で行動するという習性を垣間見た瞬間でもあった。今までも、ヒロヘリアオイラガの幼虫を一匹一匹見つけて処分する度に、集団で居る処を一網打尽に処分してしまいたいと思っていたが、今回はそれが叶った。

園芸に興味を持つようになり、かれこれ15年弱、このヒロヘリアオイラガとは長い付き合いだけど、偶然にも、中々、若齢時の集団で行動してる現場には遭遇して来てなかった。(記憶から消えているだけの可能性も大いにあるが……)

さて、このヒロヘリアオイラガに刺された事は何回もあるが、痛みは一瞬で、後に尾はひかない。ただ、少しイラッとした気持ちになり、犯人を探しては、踏み潰してやろうとの気持ちを起こさせるだけの多めに見れない不快な刺激はある。

ところで、今回この私にとっては馴染みのあるヒロヘリアオイラガの事を調べていて、凄く興味深い事実を知った。それは、このヒロヘリアオイラガが、元々は、東南アジアの生き物で、中国経由で、1920年代に鹿児島に入ってきた外来生物という事である。そして、1970年代には、西日本の各地で生息が広がり始め、関東の太平洋岸の県で確認され始めたのは、比較的最近の事のようである。私が暮らす茨城県より北の県では、まだ生息報告が、それほど出ていない種という事実である。

そして、日本生態学会が発表している日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれているという事実も、今回初めて知った。ちなみに、同じ東南アジアからの外来甲虫であるヨコヅナサシガメという甲虫は、このヒロヘリアオイラガの天敵との事である。

最後に、昨晩、単独で行動するまでに成長していたヒロヘリアオイラガの幼虫も見つけた。その写真もアップしておく。

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2020年6月 15日追記

上の写真の個体は、クロシタアオイラガの幼虫だと思うようになった。