ハンノトビスジエダシャク? 成虫 Aethalura ignobilis (Butler, 1878)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、開張サイズで30ミリ弱ぐらい。

一目見た時の印象が、この手のグレーのシャクガにしては、軽量級だなというものだった。

そして、前縁に並んだ黒い斑以外は、あんまり肉眼では横線が見えない薄いグレーの蛾だなとの印象を持った。

上の写真は、出来るだけ横線が見える写真を選んだが、光源を当てて撮ると、以下の写真のように前縁に並ぶ黒い斑の列以外は、目を凝らさないと無紋に見えてしまう。

こうした特徴から種を探すと、ハンノトビスジエダシャクが臭いなと思った。小さめのサイズと、前縁に並び目立つ黒い点の列等が合致する。あとは、腹部の中央の2個並ぶ黒点が2段ぐらい見て取れるのも特徴のような気がしている。

幼虫の食草は、ハンノキの類とのことである。高地だとシラカバとかだし、低地だとヤシャブシとかになるのかな。我家の周りでも、湿地周りには、ハンノキの類は自生している。(真剣に種を調べたことがないので、どんなハンノキが生えているのかは知らない)

一応、1枚目の写真で、触角が櫛髭状なのが、ちらっと見え隠れしている。

ギフウスキナミシャク 成虫 Idiotephria debilitata (Leech, 1891) 標高1400メートル 長野県

先週末、一泊で長野県に行く機会があった。宿泊先は、標高約1500メートルに立地していた。

限られた時間であったが、宿の周りを散策すると、以下の蛾が目に留まり、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長15ミリぐらいだったと思う。

調べたところ、あっさりと、ギウウスキナミシャクという種に行き着いた。

もうちょっと良い写真を撮っていた事に気がついたので、そちらも。

幼虫の食草は、ブナ科のカシワ、コナラと紹介されている投稿が多かったが、標高1500メートルに生息していた事を考えると、ブナ科のミズナラに置き換えられるのかなと考える。

国内では、北海道から九州まで生息している蛾らしい。国外では、シベリアにいるとの紹介も目にした。

ホシオビホソノメイガ 成虫 Nomis albopedalis Motschulsky, 1861

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾であるが、とても鮮明な写真が撮れたと思うので、投稿してみる。

この蛾の投稿自体は、3回目になるのかな。

脚部の雰囲気が写る写真をもう一枚。

さて、この蛾に関しては、我家の外灯下には、まぁまぁ現れる。一目でツトガ科のノメイガ亜科(触角を背負っている)に属する蛾と分かるが、この蛾の特徴としては、胸背部辺りの毛の多さは確実であると思う。

あとは、年2化ぐらいしてそうだが、我家に現れるホシオビホソノメイガは、このノメイガ亜科の蛾の中では、サイズが大きいグループに入ると思う。実際、この写真の個体も前翅長で16-17ミリぐらいあったのを覚えている。(過去に、自然下で目撃した本種と思われる蛾の投稿をした際には、前翅長12ミリと記録している。)

あとは、幼虫の食草に関しては、アズマネザサと言われているが、笹は、案外と身近に生えているものであるので、そうした場所から発生して来ているものと思われる。

最後に、ホシオビホソノメイガの名の由来のイメージを湧かせられない自分がいる。