ウスベニスジヒメシャク 成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、25〜30ミリの間だったのではないであろうか。

凄く似た種類に、コベニスジヒメシャク、フトベニスジヒメシャクが居るのだが、この写真の個体をウスベニスジヒメシャクと断定した理由は、外横線(写真だと太い茶色の線の下の細い筋のような線)の形状である。この線のちょうど後翅の部分の真ん中辺りが決め手である。他の2種は、この部分が、後翅外縁の出っ張りの尖った箇所と呼応するように尖っているのだが、ウスベニスジヒメシャクと言われる種のその部分は尖らず滑らかなものが多いとのことである。

ここを注目して上の写真の個体を眺めると、全然尖ってないのである。

ゆえに、ウスベニヒメシャクと断定したのだが、それ以外の相違点は見つけれていないのも事実である。

ただ、秋になると近隣の自然下では、ベニスジヒメシャクという少し似た蛾も登場してくるが、こちらの蛾は、明らかに違うということが一眼で分かる蛾である。

さて、このウスベニスジヒメシャクの幼虫の食草はと言えば、似た他の種と同様にタデ科の植物との事である。タデ科の植物も多々あるが、何が一番好みなのであろうと気になるところである。

コネアオフトメイガ  成虫 2nd

先週の金曜日に、近隣の林縁で見かけ写真に撮っていた蛾である。

前翅長で1センチ程度の小さな蛾である。ネット上の写真では、色彩の変異も比較的多岐に渡っていたが、コネアオフトメイガで合っていると思う。

種名にアオと入っているが、確かに現地で見たときも、緑色(昔の人の感覚で青)の印象をもたらしてくれる蛾だとは感じた。

幼虫の食草は知られていないようである。

さて、私の撮った上の写真でも少し垣間見れるが、頭部の触角のところが後ろに反り返っているようにも見える。この為、一瞬、ヤガ科のクルマアツバ亜科を当たろうかとも思ったが、クルマアツバ亜科にこんなに起毛感がある種っていたっけとも当初より思っていた。

結局は、メイガ科のフトメイガ亜科の蛾であったが、このコネアオフトメイガの雄の特徴として頭部の触角の付け根の所を後方へと背負うような感じになるという点があるみたいである。

上の写真の個体の頭部の方が少しそんな雰囲気に見えるのは、上の理由の為なのかなと思いたい。

ヨツボシノメイガ 成虫

先週の土曜日に近隣の森林公園のような場所で濃く生息しているスポット見つけ、持っていた虫捕り網で捕獲していた1匹である。

残念ながら家に持ち帰る途中でお亡くなりになってしまったが、写真だけは辛うじて撮っていた。

大きさは凄い小さいというわけではなく、前翅長で2センチ弱ぐらい。

死んでしまって、しかも写真だから分かりづらいが、現場での生体の目視では、後翅が厚めの磨りガラスみたいな感じで微妙に透け感のある美しい蛾であった。

幼虫の食草はガガイモやイケマという事だが、おそらく、この蛾が居た場所の近くに生えてるんだろうと予想する。今度、確かめてみようと思う。

是非とも、また会いたいと思わせる優美な蛾である。

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2021年6月13日追記

先ほど、我家の外灯下に来ていた。幼虫の食草は、ガガイモと上にも書いてあるが、昨冬の我家の庭の冬枯れの景色の中に、ガガイモのあの特徴的な割れた種が蔓にぶら下がっているのを発見していた。

要は、我家の庭にもガガイモは存在していた。同じように、ガガイモに寄生するギンツバメという中大型の蛾も、我家の外灯下ではたまに見かけるが、こちらのギンツバメ達も我家生まれの可能性が多いにある事が分かった。