チャノコカクモンハマキ  成虫

今シーズン今のところ、この体長1センチ程度の小さな蛾を一番見かけたのは、6月の終わりから7月の頭にかけてなのではないだろうか。

そして、同時に気がついた事は、発生場所に偏りがなく、色々なロケーションで見かける事ができるという事である。

最初のうちは、見かけたシーズンやロケーションによって、それぞれ違う種類なのではと考えていた(理由の一つは、紋様にバラツキがあるため)のだが、ここに来て、見かけている殆どの個体は、チャノコカクモンハマキであろうと思っても良いのではと薄々感じ始めていた。

それと、同時にチャノコカクモンハマキの事を調べ始めたら、お茶を筆頭に各種農作物に被害を与える害虫の一面を強く持つ蛾であることを知った。

お茶の産地では、古くから対策が講じられて来た蛾であり、近年は薬剤に抵抗を付けてきたためにフェロモントラップが使われるようになったり、交信撹乱剤なるちょっとちゃんと調べないと答えられないような防除法が効果があると言われたりしていた。

このチャノコカクモンハマキ……成虫の寿命は7日程度で、年に4、5回発生。

茶の葉以外にも様々な果実等に被害を及ぼすみたいだが、私が最近、このチャノコカクモンハマキを濃く見たロケーションには茶の仲間というか椿か山茶花がよくあった事を考えると、茶の仲間であるツバキの仲間も好んでいるのかなとは推測できる。

日本人とお茶って、切っても切れない関係があると思う。もうちょっと、万人に動向を注目されても良い小さな蛾の気はするが、誰も、注目していなのが現実であろう。

フタテンヒメヨトウ  成虫

2日前の木曜日の晩に、家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは決して小さくなく、前翅長で2センチあるかないかぐらいだったと思う。

名前の方は、比較的直ぐに、フタテンヒメヨトウと判明。

幼虫の食草は、キク科のアメリカセンダングサやシロノセンダングサやタウコギ等とのことである。

我が家の庭の裏の方にも、アメリカセンダングサと思われる草が生えてきてしまう一画があるし、周りの空き地にも、秋になると似たような花を付けている雑草をよく見かける。

このフタテンヒメヨトウの幼虫が育つ環境には事欠かないようである。

フトジマナミシャク  成虫

先週の土曜日に近隣の河川敷で見かけた小さめの蛾である。

色彩や微妙な紋様の違いに変異が多そうな蛾であるが、なんとかこの写真と瓜二つみたいな画像を、このフトジマナミシャクの中から見つけ出す事が出来た。

ゆえに、フトジマナミシャクという事にしておく。

幼虫の食草は、セリ科、アブラナ科、キク科……色々であるみたいである。