ナカムラサキフトメイガ 成虫

先月、5月24日に写真に撮っていた蛾の名前が、偶然判明したので、忘れないうちに投稿しておこうと思う。

撮影場所は、我家の家の外灯下。

前翅長で12ミリぐらいの小さな蛾なので、現場での目視では気が付かなかったが、こうして、写真に撮って眺めると、なんともカラフルな色合いの蛾である事が分かる。

幼虫の食草は、ブナ科カシワの枯葉と書かれた記事を読んだが、現代において家の庭にカシワなんか植樹する家や話は、ほとんど聞かない。

ただ、昔は状況が違うのか、私の家の周りでも、旧家の農家の庭には植っていたりする。冬場にも死んだ葉が落ちない強さを縁起良しと結び付けたのか、植っている事がある。

では、私の家はというと、昔、ドングリにハマった事があり、アメリカより、レッドオークのドングリを買って、育てた時代がある。ただ、アメリカって広大な国で、レッドオークと言えど、送り主の州によっては、ピンオークのような切れ込みの激しいものから、日本の所謂柏のような厚みのある大きな葉っぱの物まで、レッドオークとして認識されていたりする。(厳密には、色々な亜種に分かれているんだと思う。)

そして、その名残の数本に、所謂レッドオークと言うよりは、レッドカシワ(日本のカシワよりも、紅葉が赤い)といった方が良いと思える幼木がある。

もしかしたら、上の写真の個体も、旧家の庭のカシワと共生していたものが、移動して来て、そのレッドカシワの枯葉・落葉から育ってる可能性もあるのかなと推理してみた。

もちろん、このナカムラサキフトメイガが、カシワに限らず、ブナ科の仲間のコナラやクヌギの枯葉を食べれるなら、上の私の少し夢ある推理は、一瞬で一掃されることになるが……

オオアトキハマキ  成虫

近隣の雑木林で写真に撮っていた蛾の紹介をする。撮影年月日は、今年の6月1日

この蛾の特徴として、この手の形状のハマキガの仲間としては大きい。体長で2センチぐらいあったと思う。

そして、このオオアトキハマキの特徴として、紋様が変異に富んでいるということである。

また、雄と雌で色合いやサイズが全然違うようである。雌は、雄より10ミリぐらい大きいとの事だが、そうすると、この手の蛾としては、相当に大きい部類に入るのではと思う。是非とも、同じ雑木林で、このオオアトキハマキの雌にも出会ってみたく思う。

幼虫の食草は、広範囲に渡っているとの事である。

モンキクロノメイガ  成虫

一昨日、夜に近所のコンビニに歩いて出かけた時に、看板を照らす灯りの下に居た。

写真に写っているような開張サイズで17ミリぐらいだったと思う。色は黒褐色(焦げ茶)で、紋は写真からも分かるように黄色っぽい。ただ、日中に出会った記憶が無いので、今のところ日中の環境下でどんな色合いに映るかは、正直答えられない。

このモンキクロノメイガは、普通によく目に出来る蛾らしい。

幼虫の食草が、エビヅル、ノブドウ、ヤブガラシといったようなブドウの仲間との事であるが、近隣には、ヤブガラシを筆頭に、野生のブドウ科の植物は多いと思う。

普通種であることが肯ける。