キクセダカモクメ 幼虫

数日前に近隣で見つけていた蛾の幼虫である。

初見の蛾の幼虫である事は、直ぐに分かった。それと、セイタカアワダチソウにいた事に、とても興味を持った。

ネット上で、キクセダカモクメの幼虫を検索すると、黒っぽい体色の個体の画像が多くヒットして来るが、こちらの緑の体色の個体も、同じキクセダカモクメの幼虫と思われる。

どちらも、背の中心を頭部から尾側へと貫く黄色い太いラインと、顔のゴマ紋様含む特徴は共通して見てとることができる。

このキクセダカモクメの幼虫が、セイタカアワダチソウで見つかっている報告を幾つか見たが、セイタカアワダチソウのような外来植物達は、在来の昆虫達に餌として認識されるまでに結構長い年月がかかっているような気がするというのが、私の根拠の少ない見解である。要は、あまり虫に集られて食べられているのを見ないという事である。

因みに、同じ場所に生えるギシギシやスイバは、一体何種類の昆虫に寄生・利用されているんだろうと思う時がある。

そういう意味では、キクセダカモクメの幼虫は、外来種のセイタカアワダチソウを食草にし始めているパイオニア的昆虫のひとつと言えるのかもしれない。

最後に、このキクセダカモクメは、愛媛県のレッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

キオビベニヒメシャク 成虫

近隣の林縁で見つけて写真に撮った。

かなり小さなシャクガだった。当初より、外観の特徴を言語化し易いと思い、直ぐにネット検索でヒットして来そうな気はしていたが、実際、直ぐに種に辿り着いた。因みに、私が検索に使ったキーワードは、“ピンクの縁取りのあるヒメシャク“だった。

名前は、キオビベニヒメシャク。開張寸で、10〜14ミリぐらいと紹介されている投稿が多いが、もうちょっと大きかった印象がある。

幼虫の食草は不明と書かれていたり、イヌタデ、ミゾソバと書かれていたり、色々だが、こうした蛾の行動範囲は、思いの外、狭いと思うので、その一画に生えていた何かなんだと思う。

同じ場所は、よく訪れるので、そのうち、突き止めれればなとも思う。

ウスキツバメエダシャク 成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾である。

今年、現時点で一番大きな蛾の気がする。開張サイズで、60ミリぐらいありそうな気がした。

名前は、ウスキツバメエダシャクだと思う。

外見的に間違いそうな種類に、シロツバメエダシャクとフトスジツバメエダシャクがあるが、2種とも幼虫の食草に、ちょっと偏りがあって、我家の庭には生えていないもの達だ。近辺にも、何処にあるかちょっと見当が付かない。

基本的に、我家の外灯に寄ってくる蛾達は、我家の敷地内で誕生している可能性が大きいと、最近確信し始めている。そうなってくると、幼虫の食草が多岐に渡るウスキツバメエダシャクが臭いかなと思う。

ウスキツバメエダシャクが年2回発生で5月には1回目の成虫が現れる事も、季節的に合っている。

ツバメエダシャクの仲間……しっかりと、脳裏に焼き付けた。