マダラエグリバ  成虫(つくば市中部)

昼のウォーキング中に足元から飛び立つ蛾達の中に、静止姿が一風変わった蛾を私の目が見逃さない時がある。静止した時に、平べったくなく少し盛り上がって見える蛾がいるという事である。

こうなって来ると、もうウォーキングではなく、その蛾との追っかけっこが始まってしまう。

今回は、スマホでなかなか鮮明に撮れた方だと思う。

昨年からの昆虫との付き合いで、この手の蛾がエグリバという蛾の仲間である事は直ぐに分かるぐらいの知識がついて来ているが、では果たして種名は?

ヤガ科エグリバ亜科の蛾は、思ったより数が少なく、今回はこの紋様からマダラエグリバという種に直ぐに行き着く事ができた。

幼虫の食草はアオツヅラフジやオオツヅラフジに、コウモリカヅラ等との事である。これは、この同じ場所で見つけたヒメエグリバ(当時の拙い知識でなんとか種に結びつけた……間違っているかもしれないが)と同じである。

アオツヅラフジに関しては、近隣で比較的どこでも見れる蔦植物なので、おそらく近くに有るんだと思う。

そして、昨年アップしたヒメエグリバが、このマダラエグリバの見間違えの可能性が無いかを確認する為に、先ほど過去の投稿を振り返ってみたが、紋様や眼の大きさから同じ種には、どうも見えない。このマダラエグリバが、年数回誕生するうちの後期の個体群の紋様や複眼の大きさが劇的に変わるというのなら、同種の可能性もあるが………

今度は、これらのエグリバ達の食草となるアオツヅラフジ等の植物を、この場所で探してみようと思う。もちろん、目的は、こうしたエグリバ達の幼虫を見つけるためである。

フタナミトビヒメシャク  成虫

数日前に自宅の壁に張り付いていた蛾である。

かなりメリハリのある特徴ある紋様をしていたので、種に辿り着けそうな予感はしてたが、800種ぐらい居るシャクガの中から、フタナミトビヒメシャクという種と判明。

ただ、ヒメというほど小さい印象は受けず、開張サイズで3センチぐらいあった気がする。年2回発生で、春発生の個体は大きめとの記事もあったから、そういうことか。

また、雄の触角は櫛髭状との記事も読んだ。写真の個体は、櫛髭状の触角には見えないから、雌なのかな。

このフタナミトビヒメシャクの幼虫は、所謂、あの細い楊枝みたいな尺取虫だが、食草は何でも食べる感じで幅広い。

我が家の庭で、たまに見かけるあの極細の尺取虫の成虫として、このフタナミトビヒメシャクも、候補に挙げておきたい。

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と投稿しておきながら、過去にこのフタナミトビヒメシャクの幼虫の投稿を自信なさげにをしていたのを思い出した。

その時の尺取虫が、このフタナミトビヒメシャクの幼虫かは、今だに確証はないが、今回の自宅庭でのフタナミトビヒメシャクとの出会いで、そうした極細の尺取虫がどんな成虫になるのかをしっかり見届けてみたいとの野望?が出て来た。

成虫になるまで飼うなり、そうした極細の尺取虫の特徴を細部に渡って見極めるなり、人知れず頑張ってみようと思った。

何のために、誰のためにと言われそうだが………そんなの関係ない。強いて言うなら、地球の為かな。笑

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2021年4月14日追記

ちょうど昨晩が、フタナミトビヒメシャクの羽化日なのか、我家の外灯下で、翅ピンの複数個体を確認出来た。

比較的地味目な色合いの蛾だが、その中では、メリハリのある色彩を持った個体と思えた写真を以下に。

トビモンハマキ 成虫

数日前に、家の壁に止まっていた蛾である。大きさは、小さめ。

一か八かで、黄土色の蛾で検索したら、ラッキーな事に、同じ紋様に近い蛾がヒットして来た。どの方の投稿でも、サイズは7ミリぐらいと書いてあったが、私が見たものも、同サイズだった。

紛らわしい似た紋様の蛾は、同じハマキガ科ハマキガ亜科の蛾の中に数種あったが、違いはサイズである。このトビモンハマキは、同科の中でも小さい方の部類に入る。

幼虫の食草は枯葉との事だが、少し前に近隣のあちこちの落ち葉ザクザクの雑木林で飛び回り始めた(飛ぶというより地際をチョコチョコ逃げ回っている)小さな蛾達の中に、本種も含まれている気がする。