タイワンイラガ (幼虫 成虫)

4年前ぐらいに購入していた安田守さん著のイモムシハンドブックの1巻と2巻が、長らく紛失中であったが、昨日見つかった。

このハンドブックを、パラパラとめくっていたら、種を断定出来ていなかった数種の蛾の幼虫に手掛かりをもたらしてくれたので、忘れないうちに、投稿しておこうと思う。

先ずは、昨年の8月27日に自宅の庭にいたイラガの幼虫である。

自宅の庭では、それまでに、アカイラガヒロヘリアオイラガイラガキマダラテングイラガ(テングイラガ?)の4種を見つけていたが、この日見つけたイラガの幼虫は、どれとも違う気がしていた。

強いて近い種を挙げるなら、アカイラガか。でも、やはり違う。

こういった事から、投稿出来ないでいた種であるが、前出のハンドブックを見た結果、タイワンイラガの幼虫が臭いと思い始めた。決めては、ピンクの毛束である。ピンクの毛束が所々に生えているのは、タイワンイラガの幼虫の特徴と言える。

さて、このタイワンイラガ…タイワンと名前に付いているが、本州から九州まで日本にも普通にいる種のようである。

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2020年6月20日追記

上の幼虫がタイワンイラガの幼虫なのか少し自信が持ててきてなかった自分が居た事も認めるが、少し確信に近付く出来事があった。

数日前に、我家の外灯下で見つけた蛾が、タイワンイラガの成虫であることが判明したのである。

その時に撮った写真を以下に貼り付けておく。写真は、拡大しているが、体長2センチ弱ぐらいだったと記憶している。

ソラマメヒゲナガアブラムシ

最近は、アブラムシの季節なのか、至る所で様々なアブラムシを見かける。

このマスカット・グリーンのアブラムシも然り。大量に群がっている。付いている植物は、カラスノエンドウである。

隣のガードレールの支柱に大きめのが1匹だけ止まっていたので、そちらを写したものを以下に。被写体が小さくてピンボケ過ぎた。

カラスノエンドウに付きそうで緑色をしたアブラムシという事で、ネット検索したら、先ずは、エンドウヒゲナガアブラムシという種が筆頭に浮かび上がってきたが、エンドウヒゲナガアブラムシは、全身マスカット・グリーンをしたアブラムシである。

写真の個体は頭部やお尻の突起や脚は、焦げ茶のような色をしているのが分かる。こうなって来ると、ソラマメヒゲナガアブラムシという種が浮上してきたが、写真のアブラムシは、ソラマメヒゲナガアブラムシだと思われる。ソラマメヒゲナガアブラムシの他の大きな特徴として赤い眼をしているところだが、残念ながら、上の2枚の写真からは判らない。

このソラマメヒゲナガアブラムシを見つけた一画は、他の植物にも他の違ったアブラムシといったいった具合に、数種類のアブラムシを見ることができた。それと、同時に、テントウムシの幼虫も、沢山いる印象で、至る所で活動をしていた気がする。

ここにきて、アブラムシの違いに気がつくようになるのと同時に、アブラムシの種類の多さにも気が付き始めた。

どんだけ居るんだ?アブラムシ。

キシタアツバ (成虫)

昨日、昼時のウォーキングの際に、小川沿いの土手で、低空をヨタヨタともたつきながら飛翔する蛾と思われる生物を発見。

なんとか地面に止まった瞬間を写真に収めた。

この綺麗な三角形のフォルムと、とんがった唇から、アツバの仲間であろうと分かるようになったから、昨年からの虫観察も我ながら成長したもんだと感心する。

最初は、アオアツバという峨が候補に挙がったが、幼虫の食草であるメドハギやマルバハギが府に落ちない。そんな植物、この小川沿いにあったか?

すると、もうちょっと調べていると、ほぼ全く同じ紋様の蛾の写真がネット上で目に留まった。名前はキシタアツバ。

蛾は同じ種類でも地域個体差というか紋様に変異が多いので、殆どドンピシャの同じ紋様の写真に出会えたのはラッキーだった。

そして、このキシタアツバの幼虫の食草が、ヤブマオやカラムシとあった。これなら納得。どちらも、近隣の小川沿いや里山で小群落になっている場所が無数にある。

因みに、数県の都道府県が、この蛾をレッドデータブックに指定している事を知った。環境省のレッドデータでは、準絶滅危惧種に指定されている。