クロシタアオイラガ(幼虫)

最初に、初投稿から1年経って、我家のヒロヘリアオイラガと思っていた幼虫が、クロシタアオイラガの幼虫であると確実に気が付いた。ゆえに、本日2020年7月30日、投稿のタイトルを、クロシタアオイラガ 幼虫と改めさせて頂いた。

以下は、オリジナルの一年前の投稿のままである。

因みに、クロシタアオイラガの成虫の投稿は、こちらからお入りください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨晩の庭のパトロールで、このよく見かける蛾の幼虫も見つけていた。

直ぐに、ヒロヘリアオイラガと分かったが、この蛾の若齢幼虫の特徴である集団で行動するという習性を垣間見た瞬間でもあった。今までも、ヒロヘリアオイラガの幼虫を一匹一匹見つけて処分する度に、集団で居る処を一網打尽に処分してしまいたいと思っていたが、今回はそれが叶った。

園芸に興味を持つようになり、かれこれ15年弱、このヒロヘリアオイラガとは長い付き合いだけど、偶然にも、中々、若齢時の集団で行動してる現場には遭遇して来てなかった。(記憶から消えているだけの可能性も大いにあるが……)

さて、このヒロヘリアオイラガに刺された事は何回もあるが、痛みは一瞬で、後に尾はひかない。ただ、少しイラッとした気持ちになり、犯人を探しては、踏み潰してやろうとの気持ちを起こさせるだけの多めに見れない不快な刺激はある。

ところで、今回この私にとっては馴染みのあるヒロヘリアオイラガの事を調べていて、凄く興味深い事実を知った。それは、このヒロヘリアオイラガが、元々は、東南アジアの生き物で、中国経由で、1920年代に鹿児島に入ってきた外来生物という事である。そして、1970年代には、西日本の各地で生息が広がり始め、関東の太平洋岸の県で確認され始めたのは、比較的最近の事のようである。私が暮らす茨城県より北の県では、まだ生息報告が、それほど出ていない種という事実である。

そして、日本生態学会が発表している日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれているという事実も、今回初めて知った。ちなみに、同じ東南アジアからの外来甲虫であるヨコヅナサシガメという甲虫は、このヒロヘリアオイラガの天敵との事である。

最後に、昨晩、単独で行動するまでに成長していたヒロヘリアオイラガの幼虫も見つけた。その写真もアップしておく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2020年6月 15日追記

上の写真の個体は、クロシタアオイラガの幼虫だと思うようになった。

キマダラテングイラガ (幼虫)

昨晩の庭のパトロールで、モミジの木にこの幼虫を見つける。

最初は、一見見慣れない形だったので、遠目には、幼体なのか蛹なのか卵なのかも分からなかったが、捕まえて観察してみると、何かの虫の幼体であろうとは想像出来た。同時に、この大きさと、モミジの葉を食していたことから、イラガの幼虫の一種なのではとも予測していた。

そして、その推理を基にして、正解は、キマダラテングイラガということが、直ぐに判明した。

幼虫は、栗やモミジの木に付くらしい。そして、この幼虫も毒針を持っているらしく、確実に触れると痛い毛虫である。毒針は、繭にも付着しているとのことなので、キマダラテングイラガの繭も、扱いには注意を要するのかな。

アカイラガ 幼虫 成虫

最近の庭の夜のパトロールで、この少し厄介な小さな幼虫が、庭にかなり沢山誕生している事に気が付いてしまった。しかも、樹木の好みを感じさせずかなり広範囲に渡って発生している。

この小さな幼虫を厄介と紹介した理由は、確実に毒棘を備えているからである。毒を注入されると、「痛っ」って、少したじろぐことになるあのイラガの幼虫特有の不快な感覚である。

今年のうちに、剪定した枝を束ねて運ぶ時等に、4、5回は、絶対刺されると予想する。

少しづつ、見つけては殺すのも有りだけど、ちょっと心折れそうな程のかなりの数が居そうな気がする。イラガの幼虫期間って、どれぐらいなんだろう?毒棘の悪影響の出る幼虫期間をスルーして、あのイラガ独特の繭の状態の時に潰す作戦もあるかな。ただ、年2回発生の性質を考えると、イラガの繭を容易く発見出来そうも無い夏のシーズンにも繭化するって事か?

そんなイラガ対策に頭悩める今日この頃、庭の夜のパトロールでは、私的に心が愛おしくなるシーンにも出くわしていた。

大好きなヤモリ達が、庭の多くの場所で樹木の細枝の先まで登り、真っ暗闇の中、自発的に夜のパトロールをしてくれている事に気が付いたのだった。パトロールを、買って出てくれてるヤモリ達は、皆んなかなりデカイ。餌を豊富に食べてるんだろうと思う。

我家の庭に、思いの外、虫達が居ない今シーズンだが、ヤモリ達の増加も関係しているのかもしれないとも、想像を膨らませた。

さて、最後にアカイラガの幼虫の投稿に、何故ヤモリかと言うと、このヤモリ達が、アカイラガの幼虫を捕食してくれれば良いのになと少し期待があるからだ。幼虫は不安定な葉の裏側に付いて葉を食べるので、枝を移動するヤモリからは、なかなか捕食し難いと思うけど、なんとかアカイラガの幼虫を食べてくれる事を願いたい。

少し気になったのは、イラガの毒棘は、小さな爬虫類のヤモリには、どういう影響があるのかなという事である。まあ、イラガの幼虫は無理でも、産卵にやって来るイラガの成虫の蛾の方は、捕食してくれていることは間違いないであろう。

下の写真は、昨日撮った夜間パトロール中のヤモリ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2021年5月25日追記

数日前に我家の外灯下で写真に撮ったアカイラガの成虫が、メリハリのある配色で投稿に相応しいと思ったので、アップしてみる。

もっと茶色一色に見える個体も多いが、基本的に、毛がフサフサしていて写真だと大きく感じそうだが体長1センチちょっとの小さな蛾である。