マエモンクロヒロズコガ 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長7ミリぐらいだったと思う。調べ始めると、紋様の個体差なく、殆ど迷う事なくヒロズコガ科のマエモンクロヒロズコガという種に行き着いた。

ここで、幼虫の食草の情報を見ていて、動物の皮/鳥の巣の組み合わせが多くヒットして来た。ただ、どういう事?というのが、率直な感想であった。

しかし、偶然、ヒロズコガの仲間達が、フクロウの巣に共生するという論文を目にする事になり繋がった。要は、フクロウの巣に溜まるであろうフクロウが食事後に吐く動物質のカス(ペリット)を、このヒロズコガの仲間たちは、餌にしており、フクロウからすると巣の中が綺麗になり、フクロウとマエモンクロヒロズコガは共生関係にあるという事である。

では、近所にフクロウは居るのかという事だが、フクロウの仲間は居る。というのは、秋から春にかけて、このフクロウと思しき鳴き声が、少し遠く離れた森から、夜の静寂の中に心地よいアクセントになりながら聞こえてくるのである。毎年の楽しみである。

しかし、大概の人は、フクロウの鳴き声とは気が付かないだろう。認知症になった犬がか細く吠えているとぐらいに思うのではないだろうか。

ムモンキイロアツバ 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長で15ミリ弱ぐらいだったと思う。長めの嘴と全体的な印象から、ヤガ科のアツバ亜科の蛾っぽいなと感じ、調べ始めたところ、ムモンキイロアツバという種ではないかとの結論に至った。

幼虫の食草は、サルノコシカケみたいなクジラタケというキノコとのことである。確かに、近隣近所で、このキノコは見かけるような記憶を持っている。今度確かめてみようと思う。

蛾の幼虫の食草も、一般的な植物だけでなく、苔やキノコもあるのが、なんとも面白い。

アオヤンマ

このトンボは、とある機関の敷地内の池周りで見る事ができる。

最近も、見かけたが、トンボの中でも慎重で、静止していても気配を感じると直ぐに飛び立ってしまうのである。

下の写真は、過去に交尾中の個体を撮ったものである。

先ほど種名を調べて、アオヤンマかなと落ち着いたのだが、アオヤンマ自体が、環境省のレッドデータで準絶滅危惧種に選定されているようなレア蜻蛉である事を知った。

環境省のレッドデータに登録されているという事は、都道府県独自のレッドデータでは、準絶滅危惧種以上の指定をしている都道府県が多数を占めている事を意味するが、確認したところ、実際にそうであった。

また、このトンボの紹介の中で、アシやガマがギッシリ生え茂った沼なんかに棲息するというのがあった。他にも、隣接する林で蜘蛛なんかを捕食するというのもあったが、このトンボを見かける場所は、まさにそんな環境である。基本的に流入流出する水路はなく、その為、水生植物の代謝物がヘドロとして1メートル以上は積もっていそうな池である。ただ、下に水脈があるのか、水が干上がることはない池である。